安芸製作所 1/72 ブラックバーン ファイアーブランド Mk.V
ブラックバーン ファイアーブランド(BLACKBURN FIREBRAND)は液冷エンジン搭載の戦闘機として開発が始まり、後に雷撃機に変更され、されに空冷エンジンに換装された機体です。 Mk.IはネピアセイバーIII型液冷エンジンを搭載した戦闘機、Mk.IIは同エンジンで雷撃機として設計されましたが、これらの生産は21機で終了しました。 より高いスペックを得るために空冷のセントーラスに変更されたMk.IIIの試作機は1943年12月21日にテスト飛行しました。 MK.IIIの方向舵の問題を改善するためにMk.IVでは垂直安定板と方向舵を大きくして、魚雷はツーポジション方式となり主翼にはスピードブレーキが装着されました。
ファイアーブランドの最終型はMk.VとMk.VAで1947年5月に第813部隊に配備されました。 MkIVからの改善点はエレベータのバランスと油圧エルロンなどで、68機が生産されました。 ファイアーブランドの総生産数は220機で、1953年にはウェストランドワイバーンに置き換えられました。
参照リンク:ファイアーブランドMk.II、ウェストランドワイバーン
製作の記録です。このキットはフルレジン(ポリウレタン)製です。
プロペラ回転軸はエンジン内の虫ピンとプロペラ側の2mmプラ棒を連結します。
エンジンを組み立てて塗装しました。一枚目の写真には写っていない排気管のパーツも付いてます。
計器盤はモールド、シートベルトはドラフティングテープです。コックピットは胴体組み立て後に嵌め込みます。
「2」と「8」のデカールは主脚カバーに掛かりますが、分割されてません。
なので下面にカバーを嵌め込んでデカールを貼り、後に切り離します。
胴体と主翼の嵌合性が良いので、バラバラで塗装しデカールを貼って半光沢クリアをスプレーしました。
主脚カバーに掛かるデカールの切り離し時にデカールが一部剥がれましたので黒で塗ってます。
ここからは完成品です。
墨入れして組み上げて完成です。
イギリス海軍の第813部隊所属機と思われるマーキングです。
ブリストル セントーラスIXエンジンの2,485馬力で回しております。
残念ながら強制空冷ファンはカウリング側に固定されてますので回せませんでした。
カウリング側面のパネルはクリアパーツでしたが、塗装して着脱式にしました。
この年代のイギリス海軍機はダークシーグレー(C331)かエクストラダークシーグレー(C333)で塗ってましたが、
今回はキット指定に従ってダークシーグレーとインディブルー(C65)の混色で塗りました。
魚雷の黄色はキット指定ですが、スピナーのインディブルーとロケット弾の赤は脚色です。
翼端灯は付属のクリアパーツで、ランプを表現するための穴が掘られており、そこに塗料を流し込みました。
主脚のタイヤは軟質素材で、無塗装のままにしてあります。
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
当初は液冷式エンジンでしたから、胴体断面は四角形です。五式戦と同じパターンですね。
着陸姿勢だとほとんど前が見えません。これで空母に着艦するのは怖かったでしょうね。