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モノクローム 1/72 ウエストランド ワイバーン S.4 |
ウェストランドW35ワイバーンはターボプロップエンジンを搭載して唯一実戦参加した機体です。 ターボプロップ搭載機はアメリカ海軍ではA2Dスカイシャークやソ連のツポレフTu-91等が試作されていました が実用化には至りませんでした。 第二次世界大戦から戦後にかけてイギリス海軍の保有する航空母艦は、日本やアメリカの空母に比べ搭載機数が 少なかったために多機能性を持たせることが有利と判断されました。 ワイバーンは1944年のイギリス海軍仕様 N.11/44で昼間雷撃戦闘機として発注されました。 本機は当初からターボプロップ化を予定して製作されました が、1946年12月2日の初飛行時にはレシプロエンジンのロールスロイス「イーグル」を搭載していました。 ウエ ストランドはターボプロップエンジンもロールスロイス製を希望していましたが、政府の方針によりロールスロ イスはジェットエンジンに専念することになったため、アームストロング「パイソン」ターボプロップエンジン を搭載することになり、1949年3月22日に進空しました。 しかし、重量増加による速度低下とスロットルレスポ ンスの悪さは最後まで本機につきまといました。 1950年6月に艦上運用試験が行われ、水平尾翼に小翼を追加、 マーチンベイカーMk.2射出座席を装備するなどの小改造が施されたS.4が生産されました。 1953年に「ファイアーブランド」から本機に機種改変した第813飛行隊が空母「イーグル」に攻撃機として配備 されたのを皮切りに第827、830と831飛行隊に配備されました。 1956年の11月に勃発したスエズ動乱には実戦参 加しましたが、1958年3月には第813飛行隊が解散して、その短い生涯を閉じました。 |
製作の記録です。 |
コクピットはヘッドレストを除いて艶消し黒一色の指示ですが、色鉛筆でボタンやノブに適当に色を乗せました。 インパネはメータが印刷されたフィルムを挟み込む指示でしたが、イマイチな感じでしたので、 フィルムを使うのは止めてメータのくぼみにクリアブルーを落とすのみにしました。 |
同軸二重反転プロペラの部品です。今回は真鍮シャフトとパイプは使わずにキットの設計通りに作ります。 前側(左)のプロペラは軸と一緒に回転し、後側(右)は、その軸の回りを空転する設計です。 |
プロペラを仮組したところです。この状態では艶消しクリアをスプレーしてますが、 もともとブレードは艶有り黒で塗装してデカールを貼ったんですがシルバリングしちゃいました。 |
エンジンカウリング、コクピット、尾輪を挟んで胴体左右を接着します。 |
翼端灯にはクリア部品が用意されてます。 クリア部品をクリア塗装しても面白くないので、0.5mmで穴を開けてクリア塗料を流し込みました。 |
主立ったコンポーネントの組み上げとサンディングが終わりました。 これからは塗装工程になりますが、邪魔になりそうなので、シートは外してます。 |
塗装が概ね終わりデカールを貼って半光沢をスプレーしました。主翼は折りたたんだ状態で組み立てる予定です。 水平尾翼を付けようとしたところで左右を間違って塗装していることが判明しましたので、やり直します。 写真の水平尾翼は塗料を落とした部品を正しく仮組みした様子です。 |
魚雷の両側に左右に広がる様に付いているのはRATOG(Rocket-Assisted Take-Off Gear)です。 空母からの発艦時に加速度を稼ぐためのロケット式の補助エンジンです。 |
ここからは完成品です。 |
16発のロケット弾を装着して完成です。 |
1957年航空母艦アークロイヤルに配備されていた第831飛行隊の所属機仕様で仕上げました。 |
黄色と黒の虎マークを識別帯にした機体も作れたんですが、今回は少し地味目な選択です。 |
アームストロングシドレー「パイソン3」の3,760馬力で回しております。 |
イギリスの航空母艦の格納庫甲板は天井が低いので、主翼は2段階で折り畳まれます。 |
主翼下面にはアンテナやピトー管が装備されています。今回は表側になるので接着部は針金で補強してやりました。 |
主翼の折り畳み部は二つの部品で結合されているのみで、角度を決めるのに苦労しました。 |
キャノピー後方のホイップアンテナは真鍮線です。 |
ロケット弾の先端は好み(空想)で赤にしました。 タイヤの側面には「DUNLOP」の文字が凸モールドされています。微かに見えますかね。。。。 |
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