Cyberhobby 1/35 アメリカ陸軍試作超重戦車 T28
T28はドイツ軍のマウスのような重戦車に対抗することができる重戦車として計画されました。 長砲身の105mm砲が戦闘室に限定旋回式として装備され、最大装甲厚は305mm、戦闘重量は86トンに達しました。 履帯と転輪回りは左右にそれぞれ二組が配され、通常時には外周の履帯部分を外して自ら牽引し、戦闘時には装着する方式でした。
1944年3月にT28重戦車の呼称が与えられましたが、設計中にドイツが降伏し、太平洋戦争も終結したことにより生産は試作型2輌のみでした。 1945年2月7日にはT95戦車駆逐車へ改称されましたが、1946年6月に再びT28に改称されました。
製作の記録です。一部組み立て済みですが、サスペンションのパーツです。スプリングを入れる設計になってます。
組み立てた状態です。左はスプリングが伸びた状態、右は縮んだ状態です。これを16組作ります。
外側の走行ユニットは車体に結合するか分離するかは選択式ですが、着脱式に
するために結合する器具のパーツに直径2mm厚さ1mmのネオジム磁石を仕込みました。
工具箱?は右上のようにエッチングパーツを箱組したものですが、エッチングの必要性は無い気がします。
白いパーツもエッチングが用意されてましたが、組み難いか、付け難いのでプラ板・棒で自作しました。
駆動輪は回転可能にしたかったので、
プラ棒の軸と金属線のストッパーを用意して、車体に付ける駆動輪基部に穴を開けました。
外側の走行ユニットの方は軸を貫通させられないので、基部の中に軸受を埋め込みました。
サスペンションを16組作りました。
すべて同じに見えますが、左の8組と右の8組ではスプリングを内蔵するパーツの向きが逆になってます。
左の組の方は車体の左舷と右外側の走行ユニット向けで、右の組は車体右舷と左外側ユニット用です。
一組だけ転輪を仮組してますが、荷重輪と誘導輪のタイヤの部分は別パーツになってます。
そろばんではありません。64本の荷重輪です。
このキットの履帯はVK4501(P) ポルシェ・タイガーと同じくDSトラックです。
本来は、伸ばすことはできないが、曲げることができる素材なんですが、経年劣化でしょうか、
開封すると何か液体が漏れており、洗ってやると、固くて脆くなっていることが分かりました。
もともとは長いのが8枚だったのですが、曲げようとすると上の写真のようにポロポロと
割れて切れてしまいました。これでは使い物にならないので。。。。
ラウペンモデル社製のM4シャーマンHVSS連結可動キャタピラを2セット購入しました。
ところが、T28は足回りが長いのでシャーマン用の2セットでは足りず、2.5セットくらい必要なことが分かりました。
といって、もう1セット購入すると、半分ほど余らせることになりますので、逆に直線部分はDSトラックを使って、
曲がる所だけ連結可動履帯にして1セット分で済ませることにしました。
左は切れたDSトラックを繋ぐために加工したところです。
これをエッチングパーツの枠を糊代にして瞬着で接着したのが中央です。
可動履帯と接続するために接続部品のピンを切って針金で軸打ちして接続したのが右です、
なんとか一本分の履帯を組み立てました。最終的な結合は写真奥側の接地面で行います。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
4本の履帯を完成させて、組付け、足回りのウェザリングまで済ませました。
砲身はアルミ製で、さらに長いので重いです。摩擦を増やすか、錘でバランスを取って
仰角を可変にするのは諦めて、下がりすぎないようにストッパーを入れるに留めました。
ここからは完成品です。
車体上部と砲身回りを作って、ウェザリングして完成です。
T28のつもりですが、走行ユニット側面にはT95.1の表記(デカール)が有ります。
車体と走行ユニット間に隙間が目立ちますが、磁石ではこれが限界でした。
車体右舷のクレーンは車体と走行ユニットを結合するときに引っ張るためのものです。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
履帯はベビーパウダーをタミヤアクリルのレッドブラウンで着色した自作ペーストを塗ってます。
車体はMr.ウェザリングカラー、油絵の具、タミヤウェザリングマスター等でウェザリングしました。
戦闘時以外の移動時は走行ユニットを外して、ケーブルをX字に掛けて本体で牽引するようです。