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Cyberhobby 1/35 ドイツ軍重戦車 VK4501(P) ポルシェ・タイガー

941年5月、ヒトラーは貫通力と装甲が強化された新型戦車の開発を求めました。 後にタイガーI重戦車となる新型戦車はヘンシェル社のVK4501(H)とポルシェ社のVK4501(P)の競作となりました。

ヘンシェル社は伝統的な技法で設計を進めましたが、ポルシェ社は独創的な発想による設計を採用しました。 その代表が推進機構にエンジン電気駆動方式を採用したことです。 これは故障の多かった変速機を省略するため、エンジンで発電機を廻してモーターを駆動する仕組みでした。 もう一つは懸架装置に縦置きトーションバーを採用したことでした。 これによりトーションバーが車体の内部を貫通することが無くなり、内部容積を節約して車高を低くすることができました。 さらに懸架装置が車体の外部に取り付けられることで交換が容易になるという利点がありました。

VK4501(H)とVK4501(P)の試作車は1942年4月20日のヒトラーの誕生日に目前で比較されました。 ヒトラーはポルシェ社のVK4501(P)を推しましたが、デモンストレーションではヘンシェル社のVK4501(H)の優位は明らかで、モーターには不足していた銅を大量に必要とすることもあって、VK4501(H)がVI号戦車タイガーIとして採用されました。 不採用になったVK4501(P)ですが、100輌分の資材がすでに手配されており、10輌程が試作されましたが残りの生産済み車体はフェルディナントまたはエレファントとして知られることになる重駆逐戦車に流用されました。

製作の記録です。
VK4501P_Z11.jpg(59411 byte)
駆動輪だけでなく誘導輪もスプロケットで、接着固定の設計です。履帯の組み付けを考慮して、
回転するように加工しました。駆動輪(左)は針金で軸を延長して先を曲げてストッパーにしました。
誘導輪(中)は基部に軸が付いてましたので、軸と垂直に針金を仕込んでストッパーにしました。 VK4501P_Z12.jpg(44380 byte)
サスペンションの基部は接着固定しましたが、トーションバーは止めずにおきました。 VK4501P_Z13.jpg(63929 byte)
DSトラックは柔らかい材質ですが、手で曲げて弛みを作ることはできないので、荷重輪に接着することにしました。
そうなると荷重輪の高さを固定する必要があるので、結局トーションバーは固定しました。 VK4501P_Z14.jpg(151170 byte)
車体に基本色で塗ってしまう部品の殆どを組み付けました。
ツィメリットコーティングはパーツにモールドされてますが、前面装甲部分のみエッチングで表現されてます。 VK4501P_Z21.jpg(171041 byte)
主砲はそこそこ再現されてますが、ハッチは全て閉じて見えませんので内部は塗ってません。 VK4501P_Z22.jpg(169472 byte)
砲塔を組み立てました。主砲の摺動部のみ先に塗っておきました。

ここからは完成品です。

VK4501P_UFL.jpg(126244 byte)
塗装してデカール貼って、つや消しクリアをスプレーしてウェザリングして完成です、 VK4501P_UBR.jpg(122211 byte)
1944年東部戦線の第653重駆逐戦車大隊に配備された指揮車型のマーキングです。 VK4501P_LUB.jpg(132835 byte)
ホイップアンテナは0.88mmのプラ棒で作りました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。 VK4501P_RUF.jpg(155911 byte)
足回りの泥汚れはベビーパウダーにアクリルのダークイエローと少量のレッドブラウンを混ぜたものです。 VK4501P_LBS.jpg(171752 byte)
それ以外にウェザリングスティックのマッドやサンド、
ウェザリングカラーのグラウンドブラウンやステインブラウンも使ってます。 VK4501P_RBS.jpg(167798 byte)
車体の方はウェザリングカラーのサンディウォッシュで全体をフィルタリングして、
薄いグラウンドブラウンを重ねてます。 VK4501P_LFS.jpg(163811 byte)
操縦手用ペリスコープ、車長用の窓?、前照灯にはクリアパーツが用意されてます。 VK4501P_RSS.jpg(122895 byte)

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