ハセガワ 1/72 スホーイ Su-33 フランカーD
スホーイ33(NATOコード:フランカーD)はロシア海軍の艦上戦闘機です。 先のスホーイ27を航空母艦で運用させるために改造された機体です。 1970年代に旧ソビエト連邦がスホーイ、ミグ、ヤコブレフに艦上戦闘機の研究開発を指示しました。
ミグは旧式のMig-27に着艦フックを取り付けて試験しましたがベースとなる機体が旧式だったため技術的に問題がありました。 スホーイはSu-27の原型機であるT-10に着艦フックとカナード翼を取付けたテストにおいて1982年3月28日に模擬の空母からの発艦に成功しました。 その後1984年にはSu-27を海軍仕様にした試験機が初飛行しました。 ただしこの機体は着艦フックの取付けなど小改造の機体でした。 この後、本格的な空母運用試験用の試作機が1987年3月17日に初飛行しました。 この機体は当初Su-27Kという名称を与えられていましたが後にSu-33に改称されています。
Su-33は航空母艦上での運用を行うためSu-27の機体を基本に改造が行われています。 前脚は着艦時の衝撃に耐えるためシングルタイヤからダブルタイヤに強化されたいます。 また発艦時の場力増大と空戦機動性を高めるため上方で7度、下方で70度の全遊動式カナード翼が主翼前方に取り付けられました。 この他、着艦フックの増設とテールコーンの全長短縮、空母格納用に主翼と水平尾翼の折りたたみ機構の追加装備などが行われています。 Su-33の本格量産型は1991年からロシア海軍に引き渡しが開始され、1992年には実戦可能な状態で配備が行われておりロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフで運用されています。
製作の記録です。インパネとサイドコンソールはデカールで計器には光沢クリアを垂らしてあります。
シートベルトはマスキングテープの細切りです。
迷彩の境界線を青の色鉛筆で描き込みました。尾翼とカナードは差し込んでいるだけです。
迷彩色を塗りました。パターンの境界は塗りっぱなしの状態です。
境界をなだらかにしつつぼかしました。迷彩色以外を塗って、マスキングして銀色を塗りました。
排気口の縁が厚いので薄くすることにしましたが、単純な円筒では無く、凹凸のモールドがありますので
面倒ですが凹の溝を深く彫って凸の山を低く削りました。
エッジが甘いですが手持ちのヤスリでは限界でした。左が加工前の状態です。
脚カバーやデカールを貼る一部の兵装パーツは先に加工して、機体とともにデカールを貼りました。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
半光沢クリアをスプレーし、墨入れとウェザリングを行って完成です。
ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフに配備された第279独立艦載戦闘機航空連隊所属機のマーキングです。
迷彩塗装はモデルカステンのフランカーカラーセットの1,2,4番を使いました。
黒の墨入れを拭き残し気味してからマルチグレーでウォッシングしました。
10発のミサイルと4基のロケット弾ポッドを搭載しました。
開いたキャノピーを支えている支柱は組説の指定では位置が後ろ過ぎたので、前方に変更してます。
ミサイルの排気口は開口してやりました。
風防右側のIRSTの先端は付属のクリアパーツです。
前脚の前照灯も付属クリアパーツですが、下の一個は紛失したので透明プラ板ででっち上げました。