SWORD 1/72 ノースアメリカン FJ-3M フューリー
ノースアメリカンFJ-2とFJ-3 フューリーはF86セイバーの航空母艦搭載型です。 試作機XFJ-2Bは1951年の12月27日に初飛行し、FJ-2は300機が発注されましたが、既に改良型のFJ-3の開発が始まっていたので200機に減らされました。 F86の6挺とは対照的に、この機体は4挺の20mm機関銃が搭載されていましたが、その他の改造は行われませんでした。 2機目と3機目の試作機では航空母艦で運用するための改修が行われました。 即ち、主脚の間隔が広げられ、外翼が上方向に折りたたみ可能となり前脚支柱が長くなり、着艦フックと尾部のソリとカタパルト発艦用の装備が追加され、アプローチと着艦時に視界が改善された風防に変更されました。 FJ-2にも全浮動式水平尾翼が装備されましたが、上反角は付いていませんでした。 エンジンはF86Fが搭載したJ47-GE-27の海兵隊バージョンであるJ47-GE-2です。
海軍がより軽量なF9F クーガーの方を好んだことや操縦上の問題等でFJ-2は空母運用には不向きとされましたので200機のFJ-2は海兵隊に配備されました。 FJ-2の操縦上の問題を解決するべく努力されましたが、満足できる結果は得られませんでした。 FJ-2は短期間のうちにエンジンをライトJ65に換装するアップグレードが行われてFJ-3となり、1953年7月3日に初飛行しました。 FJ-2とFJ-3の外見上の違いは空気取入口の深さのみでした。 1955年にはF86Fの主翼が適用され操縦性は改善されましたが、着陸スピードの増加を招きました。 主翼下面にキャンバーが追加されたことで低速時の操縦性が改善されました。 後に主翼に4個所のハードポイントが追加され、搭載重量は内側が1,000ポンド、外側が500ポンドでした。
FJ-3の生産は1954年から始まり1955年には艦隊に配備されました。 FJ-3は538機が製造され、194機はサイドワインダーミサイルを搭載可能がFJ-3Mに改修されました。 1956年にはプローブアンドドローグ空中給油システムが追加装備され、左翼下面に長いプローブが取り付けられました。
製作の記録です。簡易モールドのためでしょうか、位置決め用のピンは低いし、穴は浅いので金属線で補強しました。
主脚柱は主翼上面に殆どイモ付けの設計でした。主翼上面に穴を開けると処理がめんどうなので}
主脚柱が嵌まる穴を開けた1.2mm厚のプラ板で接着部を補強しました。
シートとヘッドレストはレジン製が付いてました。ベルトはマスキングテープです。
インパネの計器は黒く塗って、光沢ニスを垂らしました。
コックピット、インテークダクト、排気ダクトを挟んで胴体左右を接着します。
機首には2gの鉛の錘を仕込んで重心を調整しました。
スジ彫りが浅く筆塗りでは埋まってしまいそうですので追加で彫って深くしました。
上面色のC315と下面色のC316を塗りました。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
デカール貼って、組み上げて、ウェザリングして完成です。
1957年 アメリカ海軍 第142戦闘飛行隊のマーキングです。
仮組みでは2gの錘で重心位置を主車輪接地位置より僅かに前にできたんですが、前脚の支柱が
長いために重心位置が接地位置より僅かに後ろへ行ったようでさらに2gの錘を追加しました。
キャノピーは開状態で固定しました。
サイドワインダーは組説には記述が有りませんでしたが、ミサイルとパイロンのパーツが
含まれてましたし、主翼には取り付け位置の盲穴も有りましたので搭載しました。
主翼の後縁は薄く削ってあります。
黒と茶色の混色で墨入れして、少し拭き残すことでウェザリングしました。