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MPM 1/72 デ・ハビラント シービクセン FAW.1

デ・ハビラントDH110の開発プロジェクトはイギリス空軍と海軍の艦隊航空隊の要求仕様に基づいて1948年に始まりました。 その要求仕様は空軍と海軍の両方に適した長距離全天候型の戦闘機を求めるものでした。 開発は予算的問題と政治的問題によって長引いてしまいました。

最初の試作機DH110XG236は1951年9月26日に飛行し、1952年7月に二番目の試作機WG240が続きました。 不幸にも1952年9月6日のファーンボロー航空ショーの最中に最初の試作機は空中分解してしまいました。 二人のテストパイロットは死亡し、27名の観客も落下した破片によって命を無くしました。 その結果、空軍はDH110の代わりにグロースター ジャベリンを選択することになり、WG240は艦隊航空隊に向けて再設計されて構造が強化されました。

より強力なエンジンを搭載を搭載した試作機は、航空母艦での試験を続けました。 試作機はさらに改造を加えられ、ついにDH110はシービクセン(Sea Vixen) FAW.1として量産が認められましたが、量産機はオリジナルのDH110とは80%も異なっていました。 本機の主な武装はファイアストリーク空対空ミサイルで四つの戦闘飛行中隊に配備され航空母艦で運用されました。 FAW.1は戦訓に基づいて継続的に改善が行われましたが、1962年には生産はアップグレードされたFAW.2に移りました。 FAW.2では新型のレッドトップミサイルの運用が可能になり、FAW.1も順次FAW.2への改修が行われました。 1968年には後継機であるファントムFG.1の配備が始まりましたので、シービクセンは1972年までに退役しました。

製作の記録です。
SEA_VIXEN_Z11.jpg(111422 byte) SEA_VIXEN_Z12.jpg(98430 byte)
上が操縦席、下はレーダー手席です。シートベルトはモールドを塗装しました。
レジン製のシートはかなり小さいです。機体に組み込む時に嵩上げして高さだけは調整するつもりです。
SEA_VIXEN_Z13.JPG(26311 byte)

インテークダクトに0.3mmのプラ板で整流板を追加しました。
SEA_VIXEN_Z14.jpg(55779 byte)
このキットは簡易モールドで、位置決めの突起や穴のモールドが有りません。
なので、外翼とテールブームとノーズコーンのための接着ベロを追加しました。 SEA_VIXEN_Z21.jpg(75475 byte)
パイロンはイモ付の設計ですので金属線を埋め込んで補強します。
右の四つのパイロンはミサイル用ですが、肝心のミサイルがこのキットには含まれていません。 SEA_VIXEN_Z22.jpg(86228 byte)
そこでAMRAAMを改造してなんちゃってファイアストリークを作ります。
ハセガワのウェポンセットのAMRAAM(画像上)を四つに切断して噴射口は後部フィンと面一に削ります(画像中)。
後部のフィンを中央に、中央のフィンを前後逆にして後部に持ってきます。
そのフィンは長方形に整形して、金属線で補強を仕込みました(画像下)。 SEA_VIXEN_Z31.jpg(173013 byte)
バラバラの状態で塗装してデカールを貼りました。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

SEA_VIXEN_UFL.jpg(400468 byte)
全体を組み上げて半光沢クリアをスプレーしてウェザリングして完成です。 SEA_VIXEN_UBR.jpg(429732 byte)
1963年空母ヴィクトリアスの第893中隊所属機のマーキングです。 SEA_VIXEN_RUF.jpg(367726 byte)
画像は有りませんが機首には6.5gの錘を仕込んであります。 SEA_VIXEN_LUB.jpg(392991 byte)
ウェザリングは墨入れも兼ねてマルチグレーでウォッシングしたのみです。 SEA_VIXEN_RFS.jpg(81856 byte)
ファイアストリーク空対空ミサイルは中央のフィンがもっと大きいのが正解です。
あくまで、なんちゃってファイアストリークですので。。。。 SEA_VIXEN_LSU.jpg(82531 byte)
ミサイル用パイロンのランチャーレールは1mmプラ棒から作りました。 SEA_VIXEN_LBU.jpg(109615 byte)
レーダー手席のシートはそのままですが、操縦席のシートは4mmほど下駄を履かせてます。 SEA_VIXEN_RBS.jpg(74910 byte)

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