HOBBY CRAFT 1/72 スホーイ Su-22U フィッターE
Su-22は戦闘機であるSu-17の派生型の攻撃機です。 さらに遡るとSu-17は後退翼のSu-7の外翼を可変後退翼に設計変更した機体です。 可変後退翼のおかげで兵器を満載した状態でも短距離での離着陸が可能になりました。
本機は30mm機関砲2門を備え、6基のAS-7空対地ミサイルなど5トンの兵装を搭載でき、ソ連空軍、エジプト、ペルー、リビアとポーランドで実戦配備されました。 飛行性能では高度13,800mで速度マッハ2.17が可能であり、戦闘行動半径は630kmに及びます。 タンデム配置の複座型では前後の席で操縦が可能で機関砲は1門に減らされました。
製作の記録です。いきなりお尻ですが、噴射口が筒抜けになってますのでエンジンの最後部をでっち上げました。
機首に鉛の錘を仕込みます。
給気口の縁があまりに厚いので削り込みました。左が加工前、右が加工後です。
コックピットはシートとインパネしか有りませんでしたので、HUDと操縦桿、バイザーを作りました。
キャノピーと胴体の接合部に隙間が大きかったので、溶きパテを盛って整形しました。
主翼の内側パイロンはイモ付の設計でしたので金属線で補強しました。
武装を取り付けるための切り込みも位置がおかしいので、埋めて補強用の金属線を仕込みました。
左がキットのオリジナル状態ですが位置や向きがどうもおかしいです。
なので、取り付け穴を開け直して主脚柱を90度回しました。
タイヤの向きを戻すために主脚柱を途中で切って90度回して再接合しました。
コンポーネント状態の機体と増槽を塗装しました。
ここからは完成品です。
デカールを貼って、ウェザリングして完成です。
キットの箱や組説には「Su-22U FITTER E」となっていますが、WEBで調べたところでは
Su-22UMやUM3は実在したようですが、末尾がUで終わる機体は無かったようです。
また、フィッターEのコード名はSu-17UMのことらしいので、このキットは「なんちゃってSu-22U」ですね。
外翼は可動ですので、目一杯後退させてみました。
墨入れ塗料の黒をラインに置いてからグレーでフィルタリングしましたが、グレーは殆ど拭き取りました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
胴体下の空対地ミサイルと内翼パイロンのロケット弾は他のキットの余り部品を持ってきました。
キットパーツの主脚カバーは厚すぎましたので0.3mmプラ板で置換し、前脚カバーはパーツを削ってます。
キャノピー後端と胴体の間の段差は違和感が有りましたが、修正が難しいのでそのままにしてます。
排気口は焼鉄色で塗った上にエナメルのクリアオレンジを重ねてます。