TRUMPETER 1/72 フェアリー ガネット AS1
1945年にイギリス海軍から発行された艦載対潜哨戒機の仕様書GR.17/45にブラックバーン社とフェアリー社が応えて提案しましたが、ブラックバーン社を抑えて採用された機体がフェアリー ガネット(Fairey Gannet)です。 本機のエンジンはアームストロング・シドレーが開発したマンバ ターボプロップエンジンを2基つなげたダブルマンバエンジン(2,950馬力)で、2基のエンジンは二重反転プロペラのそれぞれを駆動させる構造になっています。 エンジン1基とそれが駆動するプロペラ一組を止めて片肺飛行することが可能でした。 通常の多発機が片肺になると推力が左右非対称になる問題が発生しますが、本機では2基のエンジンの推力線は同軸上にありますので問題にはなりませんでした。
初飛行は1949年9月19日で、翌年の1950年6月19日には空母イラストリアスで着艦試験が行われました。 その後、複座から三座へと設計変更が行われ1953年に最初の量産型であるAS.1の生産が開始され180機が生産されました。
製作の記録です。三座目は後ろ向きで少し離れた位置に置かれてます。
インパネはデカールが有りませんでしたので塗装しました。
前方のプロペラは軸と軸受で回しますが、後方のプロペラはスピナーを前方の軸の回りで空回りさせます。
プロペラの軸受を避けるように、機首に糸半田を仕込みましたが、
これではまだ足りないので、コックピットフロアと前脚収納庫の間に釣り用の錘を仕込みました。
コンポーネント毎に塗装しました。
デカールを貼ってから士の字に組みました。
全体を組んだ所でもう少し錘を足した方が良いと判断、赤で囲んだようにコックピット内に追加しました。
ここからは完成品です。
キャノピーを組み付けて、空中線を張って完成です。
1957年イギリス海軍航空基地クルドローズに配属された第769飛行隊所属機の仕様で仕上げました。
はアームストロング・シドレー製ダブルマンバエンジン(2,950馬力)で回しております。
翼端の航法灯とその内側の前照灯はクリアパーツが用意されてます。
デカールを貼ってから半光沢クリアをスプレーし、黒で墨入れしました。
さらにその上からグラウンドグラウンでウォッシングしました。
下面色は明るめの色なので適度にエイジング感が出たと思いますが、暗めの上面はあまり変わり映えしません。
胴体後方の引き出し式ポッドはレーダーだと思いますが、最も引き出すと先端は車輪の接地面より低くなります。
ウィキペディアによると世界で最も醜い航空機と称されることが有るようです。
確かに決してスマートではありませんが、ユーモラスで面白いと思います。
残念ながら爆弾倉や翼下の武装などは再現されてません。