プラッツ 1/72 航空宇宙防衛軍団 FA-2 ファーンII
神林長平 著の小説 戦闘妖精「雪風」を元に制作されたOVAに登場する機体で、以下はOVAの設定です。
フェアリイ空軍の新型戦術戦闘機FA-2ファーンIIは、従来の主力機FA-1ファーンIがジャム戦闘機の性能向上により優位を失ったため、その後継としてフェアリイ空軍に配備されました。 FA-2計画のそもそもの始まりは高機動無人戦闘機の概念研究のための技術実証機(テクノロジー・デモンストレーター)構想でした。 しかし無人戦闘機のアイデアは運用柔軟性の不足や操縦・戦闘コンピューターのソフトウェア開発の難航などの問題にぶつかり、とりあえずその革新的な操縦システムのみを有人研究機を製作してテストすることとしました。
ちょうど同じころにフェアリイ戦役が始まり、いずれFA-1ファーンIの後継機が必要になることが予想されました。 そのため高機動研究機のアイデアを基礎として実用戦闘機を開発することになり、それがF-2ファーンIIとなりました。 元来が無人実験機構想であったため、FA-2は非常に斬新な設計が採り入れられています。翼の配置は後退翼と前進翼を組み合わせた一種のW型翼で、1980年代にイギリスのBAe社で研究されていたXウィング配置に似ています。 前翼と主翼外翼部全体をオールフライングの操縦翼面とし、垂直尾翼の代わりに主翼外翼部に大きな上反角が与えられています。 最も特徴的なのは、主翼とカナードの揚カコンポーネントとエンジンとコックビットの胴体コンポーネントが別個の構造となってフレキシブルに結合されていることで、高機動時の操縦性や武器の指向性を高めています。 これらの配置によって、FA-2は驚異的な機動性を達成し、ジャム戦闘機のタイプ1をも凌駕することができました。
製作の記録です。無発泡ウレタン樹脂のキットで、上下の胴体とコックピットは一体成型です。
黒の斜線が入った部品は撮影の前に接着してしまったもので、もともとは別部品です。
外翼の接着に不安が有りましたので補強のために金属線で軸打ちしました。
胴体側は赤丸のように受けの穴を開けました。青丸の箇所は翼の厚みで受けるのですが、それでは
浅いと思ったので、胴体側に貫通穴を開けてプラ棒を埋め込み、反対側の出口は整形しました。
上記で埋め込んだプラ棒を受ける外翼側には青丸のように穴を開けました。
バラバラの状態で塗装とデカール貼りまで済ませました。胴体間の翼は上胴体に接着済です。
下部の動翼を仮組したところ先端が接地してしまいそうです。
主翼の上反角が足りないのかもしれませんが、動翼の端面の角度の方を修正します。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
半光沢クリア、墨入れ、マルチグレーでウォッシングして完成です。
505TFS グリフォン隊所属機のマーキングです。
上胴体は動力コンポーネントで下胴体は揚力コンポーネントという設定です。
上面はC72ミディアムブルー、下面はC26ダックエッググリーンに少量のC331ダークシーグレーです。
胴体と主翼に5箇所のハードポイントが有る設定ですが、再現されてません。
下部の動翼と地上のクリアランスはそれなりに確保できました。
主脚やタイヤはホワイトメタル製です。脚注の摺動部は磨いただけで無塗装です。