EMHAR 1/72 マクドネル F3H-2N デーモン
マクドネル社のF3 デーモン(DEMON)は単座の艦上戦闘機かつミサイル武装した迎撃機として生産されました。 当初はウェスティングハウス社のエンジンXJ-40-WE-8を搭載していましたが、このエンジンの信頼性が低いことが判明したので後にアリソン社のJ71に換装されています。 J71はより高い信頼性を示しましたが、本機にとって相変わらずパワー不足でした。 試作機のXF3H-1は1951年の8月7日に初飛行し、J71を搭載したF3H-2Nが初飛行したのは1955年1月のことでした。
本機は機首にコルト・ブローニングMk12 20mm機銃を4丁装備できますが、重量軽減のために上方の2丁は取り外されることも多く、その場合は銃口は塞がれて滑らかに整形されました。 F3H-2Nの外形的な特徴は尾部が長いビーバーテイルとなっていることで、攻撃任務と夜間戦闘任務に就いていました。 主な武装は主翼下面のパイロンに搭載された4本のマイティマウスFFARロケット弾ポッドでした。 F3H-2Mはスパロー空対空ミサイルを装備した迎撃機で、本型の多くは改造されて空中給油プローブを装備しました。 デーモンは520機が生産され、1964年には退役して本機の経験が大いに活かされたF-4HファントムIIに交代しています。
製作の記録です。インパネは計器のモールドもデカールも有りませんので、ポンチで枠をケガいて墨入れしました。
コックピット前方に鉛の錘を仕込みました。
ビーバーテイルはイモ付の設計ですので、1mmプラ棒で補強しました。
主なコンポーネントを組みました。ラインはスジ彫りでしたが浅かったので深彫りしてます。
ノーズコーンもイモ付けですので、1mmプラ棒で補強しました。
塗装してデカール貼って十の字にしました。つや消し黒の領域をマスクして半光沢クリアをスプレーしました。
ここからは完成品です。
墨入れして完成です。
1958年の第122戦闘中隊所属機のF3H-2Nのマーキングです。
デーモンというよりは雀をイメージさせるスタイルだと思います。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
スピードブレーキは閉じようかとも思ったんですが、隙間が大きそうなので開けました。
前脚柱が長くて機首が上がっているのは艦載機らしいです。
主翼下の武装はロケット弾ポッドです。
F3H-2Nには給油プローブは装備されていなかったかもしれません。