Revell 1/72 グラマン F-14D スーパートムキャット
F-4ファントムIIを更新してアメリカ海軍の艦隊防御任務を狙ったF-111の開発がつまづいたことから急遽1967年にグラマン社のF-14 トムキャットの開発が決定しました。 F-14は1970年12月21日に初飛行しましたが悪天候のため短時間で切り上げられ、9日後に再度試験飛行が行われましたが、降着装置の故障で試作機は墜落してしまいました。 この事故が継続する試験飛行に影響することは有りませんでしたが、その生涯に渡ってF-14にまつわる問題の最初の出来事だったようです。 最も代表的な問題はプラットアンドホイットニー製TF30-Pエンジンで、そのパワー不足からF-14は能力を制限することになってしまいました。 最初の量産型であるF-14Aは艦隊防衛任務に就きましたが、1973年にはF-14のエンジンを換装することが計画され、F-14Bの名称も決まりました。
10年後、この計画に基いてジェネラル・エレクトリックのF110-GE-400エンジンを搭載した機体がF-14A(plus)として試作されました。 さらに電子機器や射出座席に改修を加えた機体がF-14Dで1990年3月から生産が始まりました。 飛行時間が短いF-14AもF-14D仕様に改修されましたが新規も含めて少数に留まっています。
アメリカ海軍以外ではパーレビ王朝時代のイラン空軍に79機が引き渡され、現在でも少数が運用されているようですが、2006年9月22日にアメリカ海軍からは退役しています。
製作の記録です。コックピットは塗装で仕上げました。シートの肩ベルトはモールド、腰ベルトはドラフティングテープです。
キットのままでは微妙な位置に重心が有りましたので、念のため鉛の錘を仕込みました。
左右の主翼は連動して後退角が変えられます。
主だったパーツの組立・塗装が終わりましたのでデカールに掛かります。
適当な透明プラ板を切り出してHUDをでっち上げました。