フジミ 1/72 グラマン E-2CJ ホークアイ
E-2は機体の背面に大型の円盤型レドームを搭載した早期警戒機です。 地球が丸いことにより艦艇に搭載されたレーダーでは水平線の向こうを監視することが出来ません。 太平洋戦争後半の日本軍の特攻機攻撃に対してはレーダーを搭載した駆逐艦がレーダー・ピケット艦として艦隊の端に配備されました。 これを置き換えたのが空中にレーダーを持ち上げて高空から監視する早期警戒機です。
当初はADスカイレーダーの派生型が使われておりましたが、より高性能を求めてWF-1(E-1)トレーサー、続いてW2F-1(E-2)ホークアイが開発されました。 W2F-1は1960年10月21日に初飛行しましたが、これはレーダー無しの空力試験機で、量産型の初飛行は1961年4月19日でした。 1962年にW2F-1はE-2Aに改称され、1964年1月から部隊配備が始まりました。 E-2Aのコンピューターはアナログ式で処理速度が遅かったため、E-2Bではデジタルコンピュータに改修されています。 E-2Cではエンジンが強化され、レーダー換装により陸上低空目標の探索能力の向上が図られるとともに、機首にパッシブセンサーが追加されています。
1976年9月6日のベレンコ中尉亡命事件で低空監視網の問題点が認識され、1979年度よりE-2Cの調達が開始され、1983年より航空自衛隊への部隊配備が開始されました。
製作の記録です。2mm丸棒を開口して3mmパイプに仕込み、回転軸には虫ピンを使って回転機構としました。
キット付属のパイロットはイマ三つぐらいの出来ですが、組み込むと殆ど見えないのでそのまま使います。
ロートドームも有って、かなりのテールヘビーになりますが、
機首にはあまりスペースが無いので、主にコックピットの裏側に錘を仕込みました。
右舷胴体の丸窓は、周囲の胴体を機体色で塗っておいて、内側から接着しました。
コックピットの平面窓はテープで、曲面窓はマスキングゾルでマスクしました。
主脚はナセル左右の接着時に挟み込む設計です。工程的には最後に組み込みたいですが、構造的に困難でした。
十の字に組み立ててしまうと塗りにくいので、コンポーネント単位で塗装しました。
ここからは完成品です。
コンポーネントを組み上げて完成です。
航空自衛隊三沢基地第601飛行隊のJASDF50周年記念塗装機の仕様で仕上げました。
2基のアリソン T56-A-427 ターボプロップ(5,100馬力)で回しております。
記念塗装機ですのでウェザリングはしていません。
ラインは凹凸混合でしたが、凹はそれなりに深いので機体には墨入れもしてません。
垂直尾翼の動翼のラインは塗装後にナイフでスジを付けてあります。
全体は半光沢クリアをスプレーしましたが、プロペラはつや消し仕上げです。