Revell 1/72 アラド Ar(E)555
1944年初頭、ドイツ航空省の指示でアラド社は高速長距離爆撃機の設計を開始しました。 同年4月には全翼機のコンセプトを採用することが決まりました。 この機体には4,800kmの航続距離、時速860kmの最高速度、爆弾や各種兵装として4,000kgの搭載能力が要求されました。 自衛用の兵装として主翼には30mm機関砲2門、胴体の上下にはターレット式20mmの連装機関砲が装備され、このターレットは予圧された機内から引き込み式のペリスコープを通じて制御される計画でした。 パワーユニットとしては後にAr234やHe162に搭載されて量産されたジェットエンジンBMW003の6基を胴体上部に装備することになっていました。
しかしながら、1944年12月には戦争による原材料の不足でドイツ航空省の命令で計画は中断とされました。
製作の記録です。ボックスアートです。ニューヨークに侵攻したAr(E)555をP-80が迎撃しています。
しかし、フランクフルトからニューヨークまでは6,200kmですので、航続距離が4,800kmでは届かないですね、
コックピットの下と主翼付け根に鉛の錘を仕込みます。
搭乗員はパイロット、爆撃手、フライトエンジニアの3名のようです。
シートベルトはモールドを塗装しました。
機体のベースになるRLM76を塗装しました。
迷彩はRLM75の斑点ですが、熊野筆のぼかし筆(中)を使ってRLM76と75の混色で斑点の輪郭を先に描きます。
キャノピーはマスキングゾルでマスクして、機内色を塗ったところです。
ここからは完成品です。
つや消しクリアをスプレーした後、ウォッシングして完成です。
計画機ですから実践配備されてませんが、組説によると1948年第100爆撃航空団第1飛行隊所属機の想定です。
ウォッシングはタミヤのスミ入れ塗料の黒を使いました。
昆虫の蛾みたいに見えます。
ターレット式の銃座は可動ですので、向きと仰角を変えられます。
搭載能力の要求は4,000kgですが、SC1000(1,000kg)3発とSC2000(2,000kg)2発の計7,000kgを積ませました。
外翼の黄帯はデカールが用意されてますが、垂直尾翼の黄色に合わせて塗装しました。