プラッツ 1/72 ノースロップ・グラマン X-47B ペガサス
アメリカ国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)と空軍、海軍は共同でUCAV(無人戦闘攻撃機)の開発を計画しました。 アフガニスタンの戦闘で投入された遠隔操縦による無人機プレデターや無人偵察機グローバルホークの有用性から、さらに発展した完全自立型の無人戦闘攻撃機開発に必要となる技術の取得を目指しました。
2003年2月には概念検証機としてのX-47Aが完成し初飛行に成功し、続いて実用型の実験機となるX-47Bの開発が予定されました。 政府予算の問題や空軍が計画から離脱するなどにより中断することも有りましたが2007年に海軍独自の無人戦闘機開発計画として続行が決定し、DARPAと海軍が引き継いで開発が進められることとなりました。 航空母艦での運用を基本とする無人戦闘攻撃機の実験機としてX-47Bは2009年10月に1号機、2011年には2号機が完成し、2012年2月に1号機がエドワーズ空軍基地において初飛行に成功しました。
Xー47Bには自力での航空母艦からの離着艦、約2,800Kmの航続距離、約2トンの兵器搭載能力などが求められることになり、さらにレーザー波や高出力マイクロ波によるミサイルの迎撃や敵施設破壊を可能にすることも目標とされているようです。 エンジンはプラット・アンド・ホイットニーF-100-PW-220Uターボファン1基を搭載し、無尾翼で主翼から胴体にかけてスムースにつながる特異な形状を持った機体の内部は4,500ポンドの兵器搭載能力を持つウエポンベイとなっています。 そのスタイルは乗員が搭乗しないことにより、居住空間や生命維持装置などを必要としない無人機ならではのデザインの自由度を活かしたもので、高いステルス性を追求して設計されています。
製作の記録です。主脚と重心の位置関係が微妙なところでしたので念のため機首に錘を入れることにしました。