前に戻る 案内所に戻る 次に進む

IBEX 1/48 レイセオン・ビーチ T-6A テキサンII

アメリカ空軍と海軍は老朽化した練習機T-37BとT-34Cを1機種で置き換えてコスト削減を図ることを狙って1990年 代初頭に統合基本航空機訓練システムを策定しました。

これに対応してレイセオン・ビーチ社はスイスのピラタス社が開発したターボプロップ練習機PC-9を改造した PC-9 Mk.IIを提案し、1995年6月22日に共同初等練習機として採用され、第二次世界大戦中の傑作練習機ノース アメリカンT-6 テキサンに因んでT-6A テキサン(テキサス人の意)IIと命名されました。

T-6Aのエンジンはプラット・アンド・ホイットニー・カナダ製のPT6A-68(最大出力1,274kWを820kW=1,100馬力 に減格)に換装されて出力増強による性能向上が行われ、素晴らしい推力重量比のため海面上では3,100フィ ート(944.8m)/分の上昇率を獲得し、6分で1万8000フィート(5,486.4メーター)に達することができます。 エンジン以外にもアメリカ軍の要求に合わせるために機体各部の強化、コクピットの与圧化、バードストライク のためのキャノピーの強化、ゼロ・ゼロ式(高度0メートル、速度0メートルでも射出可能)射出座席の採用など 、PC-9に多くの設計変更が加えられた機体になりましたが、外観はPC-9と大きくは変わらず風防前部に追加され たフレームと後部胴体下部に追加されたフィンがPC-9との大きな違いになっています。


製作の記録です。
T-6A_Z11.jpg(248123 byte) インパネは計器がモールドされており、計器の一つ一つにデカールが用意されてます。
デカール貼り付け後、艶消しクリアをスプレーしてガラス部にはエナメルのクリアを落してあります。
T-6A_Z12.jpg(57869 byte) 尻餅防止に鉛の板を巻いたものを胴体先端に仕込みました。
機首部はレジンで一体の別部品になってますのでプロペラ軸穴を開けて真鍮パイプを仕込んであります。
スピナーもレジン部品でプロペラ軸として真鍮ロッドを付けました。
T-6A_Z13.jpg(42745 byte)
プロペラブレードはイモ着けの設計ですので、針金で補強を入れることにしました。
T-6A_Z14.jpg(33650 byte)
主翼上面と胴体の間に隙間が空いてしまいましたので、シムにするプラ板を主翼側に接着しました。
T-6A_Z15.jpg(318856 byte) キャノピーは真空成型が2個(予備1個)ついてます。手前が切り出し・整形後、中は切り出し前です。
多少厚めの成型でしたが素材が柔らかいし大きいし、普通のやすりでは削りにくかったので、
急遽かまぼこ板に240番のペーパーを貼り付けたやすりを作って、整形しました。
T-6A_Z16.jpg(177337 byte) 胴体の下半分をマスクして白をスプレーし、マスキングテープを外して、
白の塗膜の段差を土手にして塗り分けの境界を面相筆でブルーを塗りました。
T-6A_Z21.jpg(204519 byte) 塗装、墨入れ、デカール貼りの後に艶消し塗装部分をマスキングして光沢クリアをスプレーしました。

ここからは完成品です。
T-6A_UFR.jpg(161203 byte) マスキングを剥がして、脚周辺を組み立てて完成です。
T-6A_UBL.jpg(159862 byte) テキサス州のラフリン空軍基地、第85飛行教育中隊所属機の仕様で仕上げました。
T-6A_FUL.jpg(163961 byte) キャノピー中央の破砕用の火薬コードはデカールです。
T-6A_P2.jpg(126361 byte) プラット・アンド・ホイットニー・カナダ製のPT6A-68の820kW=1,100馬力で回しております。
T-6A_RFS.jpg(35080 byte) 各翼の前縁は金属地になってますのでハセガワの金属光沢シートを貼りました。
T-6A_BUR.jpg(143435 byte) 各翼の後縁の放電索はテグスで作ってます。金属線では触った時に曲げてしまいそうでしたので。。。
T-6A_FSR.jpg(115294 byte) スピナーも金属地ですが、この形状でシートは貼れませんでしたので、C211:クロムシルバーを塗って磨いてます。
T-6A_LSS.jpg(29574 byte)

製作の記録の先頭に戻る

完成品の先頭に戻る

前に戻る 案内所に戻る 次に進む