フジミ 1/72 マクドネルダグラス RF-4B ファントムII
RF-4Bはアメリカ海軍向けのF-4B ファントムIIからレーダー火器管制装置と武装を取り除き、機首を延長して カメラマウントを付けて偵察機としたものです。既に空軍が採用を決めていたRF-4Cに倣って海兵隊が1963年 2月に発注しました。計画当初はF4H-1Pと呼ばれていましたが、アメリカ軍の軍用機名称統一により、RF-4Bと 名前が変わりました。1965年3月12日に初飛行し、同年5月から引き渡しが始まり、46機が生産されました。
本機はカメラの他にSLR(側視レーダー)、前方監視レーダー、赤外線探知装置なども備え、強力な戦術偵察機 となっています。
本機を運用したのは海兵隊のみで海軍では採用されませんでしたので、空母に配備されていたRF-4Bはすべて 海兵戦術写真偵察飛行隊に所属していました。
製作の記録です。まずはコクピットを組み立てます。シートベルトはマスキングテープの細切りです。
筋彫が浅い気がしましたので、深彫りして黒を流しました。
水平尾翼は接着用のベロの角度を揃えるため、機体内で連結できるように針金を仕込みました。
下面の白C316はラインに従って塗料を載せておき、内側を筆塗りすればラインが埋まり難いかもと思ったんですが!
なかなかそうは上手くいかなくて、何度も重ね塗りしている間にラインもかなり埋まってしまいました。
垂直尾翼を明るいグリーンで塗ってマスクして上面色塗装の準備をします。
上面を塗装して墨入れします。
ここからは完成品です。
デカールを貼って完成です。デカールが薄いのは良いんですが、切れやすかったです。
1975年空母ミッドウエイ搭載のアメリカ海兵隊VMCJ-1所属機の仕様で仕上げました。
左翼にはジャミングポッドALQ-119を搭載し、
右翼には自衛用のサイドワインダーを搭載しています。
胴体上のブレードアンテナはプラ板で、垂直尾翼のアンテナは針金で置き換えました。
後席のキャノピーの突起はバックミラーです。
排気管タミヤウェザリングマスターの赤焼けをまぶしてみました。
キャノピーは開状態にしましたがヒンジが固定側にのみ彫刻されていましたので、針金を仕込んで固定しました。