TRUMPETER 1/72 NAMC・PAC K-8 カラコルム
カラコルム(Karakorum)は中国の南昌飛機製造公司(NAMC)とパキスタン・エアロノーティカル・コンプレックス (PAC)が共同開発したジェット練習機で中国ではCJ-6やJJ-5、パキスタンではT-37やJJ-5の後継となる機体として 1986年に開発が開始され、中国向けはJL-8、パキスタン向けはK-8と命名されました。
ニックネームのカラコルムは中国とパキスタンの国境となっているカラコルム山脈にちなんでいます。 開発当時の中国はアメリカと友好関係にありましたので、アメリカ製の部品を多用する設計でしたが、天安門 事件によってアメリカ製の部品は入手できなくなりましたので、中国製の部品で置き換えられています。
本機は兵器訓練や軽攻撃任務も考慮されていますので、主翼下には武装可能な4箇所のハードポイントが設けら れており胴体中心線下にはGSh-23-2機関砲ポッドを携行することができます。 中国やパキスタン以外ではアジア・アフリカの諸国に輸出されています。
製作の記録です。コックピットから作業を始めます。インパネは塗装ですので精密感はイマイチです。
それほどテールヘビーでは有りませんが、この程度の錘は必要でした。
スプレー塗装に備えてキャノピーをマスキングして接着します。完成まで中が確認できないのが難点です。
白をスプレーしたらマスキングして赤を筆塗りします。この機体は白地に赤と青のパターンが入りますが
何故か青のみデカールが用意されてますので、赤の方は塗装せざるを得ませんでした。
小さなエアスクープのパーツをピンセットで飛ばしてしまった
のでジャンクのエッチングパーツを少し加工して代用しました。
ここからは完成品です。
パキスタン空軍の練習機として完成させましたが、部隊名等の詳細は不明です。
胴体のデカールは苦労するかと思ったんですが、それほどでもありませんでした。
キャノピーはマスキングしているときにクラックが入ってしまいました。
主翼上の脚出し指示棒?はモールドされてましたがデカールを貼る
ときの邪魔になるので切り取って、真鍮棒で置き換えました。
素直に組み立てると水平尾翼に上半角が付いてしまいます。
実機では上半角は無いようですが、修正困難でしたのでそのままです。
機首のセンサーがやたらと長いです。
胴体下面には機関砲を搭載してますが、発砲するとコックピット下のアンテナブレードを壊しそうです。