タミヤ 1/48 ミコヤン-グレビッチ MiG-15bis クリアエディション
MiG-15は朝鮮戦争初頭の1950年11月に初めて登場し、1970年代まで旧東側諸国で幅広く使われていた旧ソビエトの ジェット戦闘機です。その開発にあたっては後退翼など第二次世界大戦にドイツから接収した新技術が導入され 徹底した軽量設計と強力なエンジンにより優れた加速力や上昇力など高い飛行性能を発揮しました。朝鮮戦争に 投入されたMiG-15はアメリカのB-29爆撃機に大きな損害を与え、F-84GサンダージェットやF-80シューティングス ターなど直線翼のジェット戦闘機も圧倒しました。対抗策として急遽投入された最新鋭機のF-86セイバーと1953 年の休戦まで激しい空中線を繰り広げました。
当初MiG-15はイギリスから輸入されたロールス・ロイス・ニーンエンジンを複製したRD-45ターボジェットエンジ ンを装備して1948年後半から量産が始められましたが、続いてRD-45を強化したクリモフVK-1エンジンに換装し、 武装などを改良したMiG-15bisが1950年から部隊に配備されました。
製作の記録です。尻餅防止の錘(パチンコ玉?)が付属していますので、インテークスプリッター後半と燃料タンクに仕込みます。
インパネはクリアのランナーにモールドされているものを使って裏を黒に塗ってます。
コクピットを組み立てました。大戦中の機体とあまり変わりませんね。
主翼付け根の胴体内側をしっかり塗装したかったので、胴体部品に先に主翼を組み付けました。
主翼を塗って機内装備を組み込んで前胴体を組み立てました。
機関砲の砲口を開口しました。
左の2門は27mm砲なので0.5mmで開けて、
右の37mm砲の砲口は0.8mm、側面の排煙口?は0.5mmで開けてます。
エンジン本体を組立てました。左写真の左が前方で、
順に補器類、メッシュで覆われた吸入口(実機だと内部に遠心式圧縮機)、燃焼室、タービンのはずです。
エンジンを隔壁に取り付けました。空気を導入するダクトはパーツでは塞がってましたので開口しました。
ここからは完成品です。
1951年のロシア空軍機仕様で完成させました。
下地に黒を塗って、その上にできるだけクリア分の少ない銀を塗ってます。
キャノピーは開閉を可動できます。
機首の赤はクリアレッドを塗ってます。
クリアな胴体には墨入しましたが、銀塗装の領域は墨入無しとしました。
動翼と増槽にはガンクローム(C104)を塗ってます。
このキットは実機と同様に胴体が前後で分割されており、後半分は脱着可能で外した後半分を載せるドーリーも
パーツ化されていますが、開いた状態のスピードブレーキと干渉してドーリーへの納まりが悪くなりました。
しかし、このキットには胴体部分のランナーがクリア成形とグレー成形の2枚入っていましたので、
分割時のディスプレイ用にグレー成形のパーツで後半分をもう一つ作りました。
デカールもクリア用の半透明版と通常版が入ってますので、グレー成形にもデカールが貼れました。