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モノクローム 1/72 ノースアメリカン YF-107A

ノースアメリカンYF-107AはF-100スーパーセイバー戦闘機に、より強力なエンジンを搭載した改良型の戦闘爆撃機として開発が開始 された機体です。 開発当初はF-100Bという名称でありましたが、間もなくYF-107Aの名称が与えられました。 アメリカ空軍からは 1953年10月20日に3機の試作機の発注があり、1954年8月には追加で6機発注されています。 F-100 の機体を改良するにあたって、 機首にレーダーを搭載する必要があり、エンジンのインテイクを機首から移す必要がありました。 そこでノースアメリカン社では本 機の開発方針として、F-100 のインテイクを機体下部に移したモデルNA-211と機体上部に移したモデルNA-212の二つを検討し、NA-212 の案を採用しました。 インテイクの位置の他、YF-107Aではエリアルールの採用、垂直尾翼の大型化・全浮動化などの改良が行われ ていますが、主翼と水平尾翼はF-100と同じものです。

YF-107Aは1956年9月10日に初飛行しましたがリパブリックF-105に破れたため量産には至りませんでした。 というよりも、もともと F-105の失敗に備えての保険的開発であったというのが正しいようです。 試作機の製造も3機のみで終わり追加発注もキャンセルされ ています。 機体は、1957年に空軍からアメリカ航空宇宙局(NASA)に移管され、各種の試験に用いられて、アフターバーナーを使わなく ても音速突破が可能であったと言われているほどの優れた高速性能を示しました。 試作機の内の1機は試験中に失われています。 現在 では、1機がオハイオ州デイトンのアメリカ空軍博物館で見ることができます。

F-107A_ULF.jpg(168951 byte) 3機作られた試作機の3号機で、NASAでの試験飛行中に失われてます。
F-107A_URB.jpg(182176 byte) 水平尾翼と垂直尾翼はともにオールフライングタイプと思われるので、真鍮パイプで可動にしてあります。
と言う訳で垂直尾翼が少し回転しています。
F-107A_FLU.jpg(130478 byte) 赤い領域の色味がバラバラです。
胴体はタミヤアクリルの赤で塗って、垂直尾翼はGSIのスプレーの赤を吹きました。(マスキングが簡単でしたから)
主翼は凹凸が無いのでデカールが貼れました。
最初からデカールを諦めていれば、先に全面赤をスプレーして、その後銀をスプレーしたんですけどね。。。
F-107A_BRU.jpg(119115 byte) フラップは別部品になってましたので下げ状態で作りました。
F-107A_FRZ.jpg(92334 byte) ドロップタンクは半埋め込み式です。 キャノピーが大きいので、少なくとも前の視界は良さそうです。
今回は試作機・実験機ということで墨入れはパスしてます。銀色部分はそれでもパネルラインが見えますしね。
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