ファインモールド 1/35 陸上自衛隊 61式戦車
61式戦車は第二次世界大戦の終結後10年を経て初めて開発された国産の戦車で、1961年4月に制式採用されました。 世界各国ではいわゆる戦後第一世代と呼ばれる戦車の配備が進む中、それまで米軍から供与されていたM24軽戦車(チャーフィー)やM4A3E8(シャーマン・イージーエイト)中戦車に代わって配備されました。
1973年の製造終了までに560両が生産され、この後に開発された74式戦車と共に長く陸上自衛隊の主力戦車として稼働しました。 90式戦車の配備に伴い2000年までに全車が退役しました。
製作の記録です。履帯はモデルカステンのSK-12を使います。
組み立てた後では塗料が入りにくい接合部分を先に塗っておきます。
転輪は全て接着して固定する設計ですが、駆動輪のみは回転できるように2mmプラ棒で軸を仕込みました。
履帯のコマ数を決定するためにここで仮組し、左右ともに86枚としました。
最後の結合部は止めピンを針金に置き換えて貫通できるよう開口してあります。
履帯にはつや消し黒に塗っておいた良道走行用のパッドを接着します。
車体下部と履帯の汚しを行って履帯を結合しました。
マフラーの排気口は右部品のように僅かに凹んでいますが、モーターツールを駆使して深くザグリます。
組立途中ですが、この段階でデカールに備えて光沢クリアをスプレーしました。
砲塔側面の手掛け・足掛けには針金で接着の補強を行います。
艶ありの領域をマスクしてつや消しクリアをスプレーします。砲塔や銃塔のペリスコープは未装着です。
砲塔後部のホイップアンテナ基部にはガードが有りますが部品は用意されてないので
0.28mmの真鍮線を半田付けして自作しました。山盛りの半田は網線で吸い取ります。
ここからは完成品です。
車体の上半分にエナメル塗料でフィルタリングし、少し汚して完成です。
陸上自衛隊 第3戦車大隊第4中隊 滋賀県高島郡(現 高島市)今津駐屯地のマーキングです。
砲塔と嵌めこんだだけの銃塔は旋回できますが、主砲の角度は固定です。
マフラーカバーのメッシュと前照灯前の仕切り?はエッチング部品が付属してます。
ホイップアンテナ基部のガードは前側が凹むような形になってます。作っているときは理由が分かり
ませんでしたが、これはアンテナを倒したときに干渉しないようにするためだと納得しました。
ホイップアンテナは起倒できるように可動にしても良かったかもしれません。
防盾カバーは組説ではオリーブドラブとフラットベースの混色指定でしたが、
箱絵や雑誌の作例を参考に、サンディブラウンを加えたもので塗りました。