前に戻る
次に進む
案内所に戻る

タミヤ 1/35 ソビエト重戦車 スターリン3

1945年9月7日にベルリンで行われた連合軍の戦勝パレードに姿を見せたソ連の新型重戦車はアメリカやイギリスに大きな衝撃を与えました。 この重戦車が第二次世界大戦末期にジューコフ、コーチン技師などソ連の戦車設計陣が総力をあげて開発し、ドイツのタイガーIやパンサーを上回る戦闘力を備えたスターリン3型(JS3)でした。

1944年10月に設計が完了したその姿は、車高を低くすることで命中弾を受けにくくするとともに、命中弾を受けてもそれが内部に貫通すること無く滑るようにそれてしまう避弾経始の効果を徹底的に追求したものでした。 このため砲塔は全周を傾斜させた亀甲型となり、KV戦車の時代から培われてきた大型鋳鋼技術により鋳造されました。 一方、車体前面は単に装甲板を傾斜させただけでなく、より効果を高めるために三枚の120mm装甲板が鋭い角度でつきあわされて溶接されています。 また車体側面も同様に傾斜させた90mm装甲板で覆われています。

JS3は量産の開始と共に部隊に配備され、その一部はドイツとの戦いに参加したとも言われています。 1951年には生産が停止されましたが、約1,800輌の量産が記録されています。

製作の記録です。
JS3_Z11.jpg(62111 byte)
荷重輪のサスアームは四隅を固定、残りはフリーにしますが、完全にフリーにはせずに
キットの位置決めピン(赤丸)を0.38mmの針金(青丸)に置き換えて可動範囲を広げる程度にしました。 JS3_Z12.jpg(40303 byte)
その結果がこの画像で、左はキットの位置で固定、中は下げた状態、右は上げた状態です。 JS3_Z13.jpg(224604 byte)
底板にはナット用のモールドが有りましたので開口してナットを仕込みました。
フリーにしたサスアームの軸には真鍮線を接着した後曲げてストッパーにしました。
履帯の弛みは0.38mmの針金で上部を押えますが、白いプラ角棒は車内側の針金接着補強です。

ここからは完成品です。

JS3_UFL.jpg(145965 byte)
車体上部、砲塔等を組み立てて完成です。 JS3_UBR.jpg(149958 byte)
車体上面はデザートイエローと白の混色で退色表現し、 JS3_FUR.jpg(156240 byte)
ウェザリングマスターのライトサンドで汚しを掛けました。 JS3_LBU.jpg(153637 byte)
足回りはサビと泥のつもりです。 JS3_BRU.jpg(172683 byte)
ワイヤーロープはイマイチ納まりが良くありません。
車長の右手は上手くハッチの縁に掛りませんでしたので、ハッチのレバーを掴ませました。 JS3_FLS.jpg(143513 byte)
砲身の付け根は適度に渋いので仰角は安定してます。 JS3_RFS.jpg(51066 byte)
これで最大仰角です。 JS3_LSS.jpg(35116 byte)
砲塔が前寄りで、砲身も長いので前のめりな感じです。

製作の記録の先頭に戻る 完成品の先頭に戻る

前に戻る
次に進む
案内所に戻る