TRUMPETER 1/35 ロシア 地対空ミサイル SAM-6
SAM-6(ゲインフル)はソビエト連邦で開発された近距離の低・中高度地対空ミサイルシステムのNATOコードネームです。 本ミサイルシステムはこのミサイル発射車両に加えて索敵と誘導を行うレーダーを搭載した支援車両で構成され ており、1950年代末に開発が始まり、1967年から部隊配備されています。
本車両はソビエトから軍事援助を受けていたシリアとエジプトに大量に送り込まれていましたので最初の実戦で ある1973年の第四次中東戦争では多くのイスラエル機が撃墜されています。 これには、それまで運用されてい た地対空ミサイルSAM-2やSAM-3には有効であった電波妨害がECM耐性を向上させたSAM-6には通用しなかったこ との影響が大きかったようです。
製作の記録です。このキットの履帯は部分的に分割された組み立て式になってますが、
この分割部に穴を開けて銅線の軸(ピン)を仕込んで部分可動を試みます。
最初はピンバイスでチマチマと開けておりましたが、リューターを活用することにしました。
Lアングル・木端・プラ棒で治具を作りましたが、固定も位置決めも不完全なので、実際には
右手で履帯を治具に押し付けて、左手でリューターの位置を微調整しながら作業しました。
ということで、バラの履帯を接続し、片方(写真内側)は他の履帯とも接続したところです。
向かって右のバラの履帯は組説の指定よりも1枚減らして11枚にしてます。
転輪と合わせてみました。1枚減らしてピッタリですが余裕が無さすぎます。
やはり一枚追加して、上部の連続した履帯は少し曲げて弛ませたほうが良いようです。
一枚増やして履帯と合わせてみると今度は弛み過ぎでしたので誘導輪の位置を調整できるようにしました。
なんですが、結局仮合わせをした左舷は一枚減らして86枚に、右舷は増やしたままの87枚になりました。
履帯は当然左右2列分を作りましたが、微妙に長さが違っていたようで、仮合わせに使ったのとは
違う方の履帯で左舷を組み上げてしまったようです。なんだか無駄に遠回りをしてしまいました。
移動時にはミサイルはクランパーで固定されますが、このキットは移動か発射時かを選択して組み立てる設計で
したので、クランプリングとストッパー?を可動にして、組み立て後も移動と発射時を再現できるようにしました。
0.4mmのピンバイスで穴を開けて、0.35mmのピアノ線を蝶番の軸にしてます。
発射時にはクランパーそのものも傾けるようですので、基部の軸に0.5mmの穴を開けて0.45mmの銅線を仕込んでます。
ミサイルのフィンは一応タボとホゾが有りますが頼りにならないので針金で補強します。
ランチャーの仰角を変える機構の蝶番にも針金で軸を入れてます。
この写真では見えないメインの軸はさすがに太いのでそのままですが。。。
ミサイルとランチャーができました。ランチャーの手摺は最後にします。
やっと車体上部に掛かりました。筆塗りの邪魔になりそうな部品は後回しにして下塗りです。
かなりムラが有ります。それなりに洗浄したんですが、離型剤がかなり残っていたようです。
ここからは完成品です。
Mr.Colorの136番を殆ど使い切って完成しました。
所属部隊等は良く分かりません。
移動中の状態です。ミサイルを後ろ向きにしてクランパーを閉じてますが、納まりが悪くて閉じきれませんでした。
最大仰角の状態です。
ミサイルは消耗品ですので搭載し直した直後のつもりで汚し塗装はしてません。
足回りはウェザリングスティックのマッドとライトアースで汚してます。
車体はフィルタリングして、ウェザリングマスターのライトサンドを使ってます。
予備の履帯はウェザリングマスターのアカサビを擦り付けましたが、もう少しキツメが良かったかも。。。