Tristar 1/35 ドイツI号戦車A型初期版
第一次世界大戦の敗北によりドイツは軍備縮小を余儀なくされました。 しかし軍事技術を維持するため「農業用トラクター」の名目で密かに戦車の開発と生産が行われました。 後に、この車体を基本として1934年9月に7.92mm機銃2丁を砲塔に搭載したI号戦車A型が誕生しました。
本車両は第二次世界大戦の緒戦にポーランドやフランスとの戦闘に投入され電撃戦に一役を買いました。 その後は北アフリカやスカンジナビア半島にも投入されましたが、新型線戦車の投入により次第にその姿を消していきました。
製作の記録です。連結可動式の履帯が付属しています。左右が別で外側の連結ピンはモールド済みです。
なので、まず次のコマを斜めにして外側を嵌めてから、平行にして内側のピンを接着します。
最後にリング状に結合するときに斜めに嵌めるなんてできそうにありませんので、
一部のコマは外側ピン位置を開口して、平行のまま嵌めて針金で固定できるようにしてます。
組立ジグを作ろうかとも思ったんですが、やはり斜めに嵌めることができるジグは無理なので
センターガイドの間に置いた2mmのプラ棒を手で押さえながらピンを接着してます。
予め車体側の汚しまで行って足回りを作ります。
転輪の外周はタイヤブラックですが、車体色のジャーマングレイと殆ど同じで区別出来ません。
前後のフェンダーを組み付ける前に履帯を組み込みました。組説では87か88枚となっていましたが
88枚でも結合が難しいくらいで、誘導輪が調整できませんので89枚にしました。
ここからは完成品です。
デカール、つや消しクリア、汚しを行い、フィギュアを乗せて完成です。
ポーランド戦線のジャーマングレイ単色塗装です。
ボックスアートはこんな感じで、後ろから見た画でした。
エレファントと並べてみました。車体の大きさはエレファントの戦闘室くらいしかありません。
砲塔を回転させてみましたが、フィギュアを固定したので非ぬ方を向いてます。
砲身は目一杯仰角を取ってます。
起倒式のアンテナは基部に針金を仕込んで可動にしてます。
双眼鏡のベルトとヘッドホンのケーブルは縫い糸を使いましたがケーブルには太かったです。
排気系の錆はウエザリングマスターのサビとアカサビを混ぜたものをエナメル溶剤で溶いて塗ってます。