タミヤ 1/35 M2A2 ODS デザートブラッドレー
1976年にアメリカ軍はM113装甲兵員輸送車に代わる後継車輌の開発に着手しました。 これがM2ブラッドレー歩兵戦闘車で、1979年に制式化、1980年には生産が開始されました。 軽武装で兵員輸送に目的を絞ったM113に対し、M2ブラッドレーは乗員と歩兵合わせて9名が乗車できる車体に500馬力のカミンズVTA903ディーゼルエンジン、25mm機関砲M242と連装式TOW対戦車ミサイルを搭載しています。 これにより兵員輸送能力に加え前線で主力戦車に随伴できる優れた機動力と攻撃力を備えることができました。 部隊配備が始まった1983年以降も改良が加えられ、1985年には車体側面の射撃ポートを廃止し、ミサイルを新型のTOW2に換装したM2A1が登場しました。
1988年5月からは装甲強化型のM2A2の生産が開始されました。 M2A2は従来のアルミ合金製車体と砲塔の各面に厚さ約25mmの鋼製増加装甲板をボルト止めして防御力を強化し、被弾した場合の破片飛散を防ぐために車体内部にケプラー製ライナーが張られ、消火装置も一新されました。 さらにエンジンは出力600馬力の強化型に換装されました。 M2A2は1991年の湾岸戦争に出動し、多国籍軍の勝利に大きく貢献しました。
そして湾岸戦争の戦訓を活かして開発されたのがM2A2 ODS(Operation Desert Storm)で、1996年から部隊配備されています。 M2A2 ODSの主な改良点は電子機器類の強化で、レーザー測距儀、GPSとデジタルコンパスアンテナセンサーによる車両航法システム、VLQ-8対戦車ミサイル妨害装置などが追加されました。 また湾岸戦争で問題になった味方による誤射や誤爆の対策として敵味方識別用のCIP(Combat Identification Panel)が1990年代に開発されると、車体側面や後面にも装着されるようになりました。 2003年3月のイラク戦争でも主力の第3歩兵師団に配備されたCIP付きのM2A2 ODSは首都バクダッドを目指し先陣を切って進撃を続けました。 デシタル化をさらに進めた最新型M2A3への改修も進められているブラッドレーは現代のアメリカ郡の戦術を基礎から支える重要な戦闘車両です。
製作の記録です。リアゲートは開閉可動ですがインテリアは再現されてません。せめて内部は白を塗っておきました。
履帯はベルトタイプで、上部転輪には触りもしませんが、ここは見えなくなるのでそのままにします、
車体上半分の組立と基本塗装が終わりました。OVMは載せましたが予備履帯と荷物類は後回しにします。
クリアカラーを塗ったペリスコープやライトはマスキングテープでカバーしてます。
砲塔とTOWミサイルランチャーの塗装まで終わりました。
これより前の写真は色調が違いますが、ホワイトバランスの設定をミスっていました。
ボルトの頭などのディテールに墨入れしました。写真は拭き取り前です。
塗装図を参考にコンバットスーツの迷彩を塗りましたが、かなり適当です。
フィギュアを搭乗させると顔ぐらいしか見えませんから。。。