TRUMPETER 1/35 ソビエト ミサイル戦車 IT-1
IT-1はT-62の車台を流用した冷戦時代の旧ソビエトのミサイル戦車で、3M7 Drakon(ドラコーン)ミサイルを発射できました。 このミサイルは自動装填式で、砲塔内で装填後に砲塔上のハッチから発射アームがせりだして跳ね上がるように展開して射撃体勢に入ります。
しかし、実戦配備の期間は短く、1968年から1970年でした。 というのもミサイルの安全距離(発射してから信管を差動させられる距離)の関係でデッドゾーンが広かったこと、積載可能な弾薬(ミサイル)数が15発と少ないことが陸軍に気に入られない原因となったからです。 加えてミサイル誘導に必要になる520kgもの装置を搭載することが実際的ではありませんでした。 最終的にはIT-1は戦車回収車に改造されてしまいました。
製作の記録です。荷重輪の外周のゴムの部分は黒色で成形された別部品になってます。
軟質素材かと思ったんですが、普通に硬いプラ材でした。
車体下部を組み立てました。ポリキャップ等は無くサスアームも転輪も全て接着式です。
履板は全部バラバラの接着結合式です。
これまでは金属線を結合ピンにする加工を行って一部可動にすることが多かったんですが、
今回はセンターホーンの根本に少し溝を掘って、0.2mmのハリスを接着して可動もどきにしてみました。
ハリスは見易いように着色してます。
直線部分は上部と下部二分割の三分割として、接着して結合しました。
予め塗装して内側はウェザリングしておいた履帯を転輪に巻きつけて接着します。
砲塔を組立して基本塗装しました。
車体上下を合体させて上部の組立・基本塗装を行いました。
ここからは完成品です。
ウェザリングを施して完成です。
所属等は不明です。マーキングのデカールも有りませんでしたのでクリアはスプレーしてません。
基本塗装の後、Mr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュを薄く乗せ、
濃くなりすぎたところは溶剤を使わずに、ブラシで擦って調整しました。
続いてタミヤのウェザリングマスターのサンドを擦りつけて、
乗りすぎたところはやはりブラシで調整しました。
ミサイルも車体と同じ色の指定でしたが、それでは面白くないのでエアクラフトグレーを塗ってます。
ミサイル尾部の赤い蓋も脚色です。
ペリスコープはクリアパーツが用意されてましたのでクリアブルーを使いました。
赤外線系のライトと思われる二灯は光沢黒の上にクリアレッドを厚めに重ねてます。
後部の材木のみはグランドブラウンでウォッシングしてます。