TRUMPETER 1/35 ソビエト空挺自走砲 ASU-85
ASU-85はソビエトの空挺自走砲で、冷戦たけなわの1950年代のはじめに開発が始まった車輌です。 本車の前から装備されていたASU-57空挺自走砲はオープントップの戦闘室を持ち、パラシュート投下が可能でしたが、本車は新型の大型輸送機An-12で空輸することを前提とされていたためパラシュート投下は考慮する必要は有りませんでした。 開発にあたっては既存車輌の技術活用が図られ、シャシーとパワーユニットにはPT-76水陸両用軽戦車のそれが流用され、牽引式の85mm対戦車砲D-48を基に開発された砲身長比67口径の85mm対戦車砲D-70が搭載されました。
ソ連軍空挺部隊では1980年代末まで現役でしたので、1968年8月のチェコ動乱や1979年12月のアフガニスタン侵攻作戦で実戦を経験しています。
製作の記録です。このキットの転輪は全て接着固定式ですが、スプロケットだけは回転できるように追加工しました。
接着履帯の「接着が半乾きのときに曲げる」という手法は苦手なので、一部を可動に改造します。
リューターをスタンドに取り付けて、履帯は卓上の万力で掴んで結合ピンのところを0.5mmで開口します。
0.45mmの針金をピンにして組立ました。
直線部分は上下ともに三分割して接着して組み立てました。
車体下部と履帯を塗装してウェザリングしました。
履帯の内側はサビ、外側は泥汚れメインで設置部分には鉛筆を擦り付けました。
車体をここまで組み立てたところで塗装して光沢クリアをスプレー、デカールを貼りました。
ここからは完成品です。
組上げてつや消しクリアをスプレーしてウェザリングを行って完成です。
所属部隊は分かりませんが、Mod.1956(1956年型)です。
木製の丸太と板はウッドブランにクリアオレンジを重ねてます。
予備履帯は開口して0.38mmの針金で結合ピンを再現しました。
マッドガードはエッチングパーツです。
ペリスコープの窓は黒、青で塗った後にUV硬化の透明接着剤を垂らしてあります。
荷重輪の中央二つの上端は履帯と接着してやりました。