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タミヤ 1/35 ドイツ軍重戦車 Sd.Kfz182 キングタイガー ヘンシェル砲塔

1943年2月、ドイツ軍兵器局はキングタイガー(タイガーII)戦車の開発を各社に命じました。 正式には6号戦車 B型(Sdkfz-182)と呼ばれたこの重戦車のスタイルはパンサー戦車を踏襲したものとされ、装甲も車体前面が150mm、側面が80mmに強化された他は構造的にはほぼ同じものとなっていました。 またエンジンもパンサー戦車用のMAN社製マイバッハHL230-P30を冷却システムと共に搭載し、変速機は重量の増加からヘンシェル社製のL-801となりました。

主砲はタイガーI型と同じ88mmながら、L-56口径からL-71口径へとさらに強化された43型戦車砲が装備されました。 40/43徹甲弾の使用で、1000mの距離で垂直に立つ170mmの装甲板を貫通できる威力を持っていました。 砲塔は、量産型ではヘンシェル社が設計しクルップ社が改良、そしてヴェックマン社の製造による砲塔が初期のポルシェ博士設計によるものにかわり搭載されました。 前面で185mm、側面が80mmという重装甲のこの砲塔は、後部に22発の砲弾を収納するために被弾時の安全性がドイツ兵器局で問題になりましたが、砲塔の両側面に予備の履板を装着することで解決されました。 また88mm砲の防盾は当初、ゾゥ・コップフ(ぶたの頭) と呼ばれるスムーズな形状のものでしたが、量産50輌目ころから基部がくびれたものにかわっています。

1944年8月タイガーI型の最終生産車6輌がカッセルのヘンシェル工場を離れるとキングタイガーのフル生産が始まり、1945年3月までに量産砲塔付きで430輌が生産されました。 前線においては機械的なトラブルがあったものの、分厚い装甲と強力な88mm砲でまさにキングタイガーの名にふさわしい威力を発揮しました。

製作の記録です。
SdKfz182H_Z11.jpg(149753 byte)
砲塔後部には砲弾ラックが再現されてますが、砲弾そのものの部品は付いてませんでした。
主砲はネジ留めですので半固定になるように締めました。 SdKfz182H_Z12.jpg(38612 byte)
車体と砲塔を組み立ててツィメリットコーティングのシートを貼りました。
しかし、砲塔や車体側面のシートが小さめで、かなり引っ張りながら貼ったので一部は切れてしまいました。
サイドスカートの接着部にも誤って貼ってしまいましたので、この後切り離しました。
SdKfz182H_Z13.jpg(67202 byte)

このキットのベルト式履帯は接着剤が効くタイプですが、接着のみではテンションに耐えられそうにないので、ホチキスで補強しました。
SdKfz182H_Z14.jpg(217757 byte)
サイドスカートで履帯の上側は殆ど隠れますが、センターホーンはギリギリ見えるようなので履帯の弛みを再現
しました。どうせ見えなくなりますのでプラ棒で履帯を押さえつけるスペーサーを作って車体側に接着しました。
この画像はクリックすると拡大できます。 SdKfz182H_Z21.jpg(154842 byte)
砲塔にデカールを貼りました。下地にはタミヤのクリアX-22を筆塗りしてあります。
半光沢クリアをスプレーするのに備えて、足回りをマスクしました。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

SdKfz182H_UFR.jpg(393853 byte)
車体に半光沢クリアをスプレーしてウェザリングして完成です。 SdKfz182H_UBL.jpg(365720 byte)
組説に所属に関する記述が有りませんでしたので砲塔の部隊章で調べてみました。
1944年12月ポーランドの第505重戦車大隊のマーキングのようです。 SdKfz182H_LUF.jpg(399862 byte)
車体はウェザリングカラーのマルチグレーやステインブラウン、墨入れ黒等でウェザリングしました。
ペリスコープには裏面にクリアブルーを塗った透明プラ板を仕込みました。 SdKfz182H_RUB.jpg(388989 byte)
ホイップアンテナは銀色に塗った伸ばしランナーです。 SdKfz182H_RFS.jpg(157875 byte)
かなりローアングルで撮影したこの画像やこの次の画像ではギリギリ上側の履帯が見えます。 SdKfz182H_RSB.jpg(162971 byte)
足回りはウェザリングマスターのマッドを使い、車体の泥汚れにはサンドも使いました。 SdKfz182H_LSF.jpg(140999 byte)
ヘッドフォンのコードは成形色が黒の伸ばしランナーです。 SdKfz182H_LBS.jpg(116717 byte)

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