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cyberhobby 1/700 アメリカ海軍 CG-11 シカゴ

シカゴ(USS Chicago)はアメリカ海軍のボルチモア級重巡洋艦の14番艦で1945年1月10日にCA-136として就役しましたが、後に主砲を撤去してミサイルシステムを搭載したオールバニ級ミサイル巡洋艦の2番艦 CG-11となりました。 アメリカ海軍は、第二次世界大戦末期より、艦対空ミサイルの開発に着手していました。 当時のミサイルシステムは大掛かりであったため、これを収容するためには大きな船体が必要となり、既存の巡洋艦がミサイル巡洋艦に改装されました。 1952年度予算ではボルチモア級重巡洋艦2隻にテリアミサイルを搭載してボストン級に改装され、1956年度ではクリーブランド級軽巡洋艦にテリアを搭載したプロビデンス級へ、1956年度では同軽巡洋艦にタロスを搭載したガルベストン級への改装が行われました。

ここまでの改装では搭載されるミサイルはタロスかテリアどちらかでしたが、1957年度にはタロスとテリアの両方を搭載した世界初の水上戦闘艦である原子力巡洋艦ロングビーチが新造されました。 そして1958年度ではボルチモア級重巡洋艦にタロスとテリアを搭載したオールバニ級への改装が行われました。

オールバニ級では長射程のタロス艦対空ミサイルのMk.12連装ミサイル発射機1基ずつとAN/SPG-49火器管制レーダー2基ずつが艦首と艦尾にダブル・エンダーに配置されました。 また艦橋部両舷には、短射程のターター艦対空ミサイルのMk.11連装ミサイル発射機およびAN/SPG-51火器管制レーダー2基ずつが配置されました。 しかし1960年代には、駆逐艦ベースの船体でもミサイルシステムが搭載可能となりましたので、巡洋艦からの改装はオールバニ級が最後とばりました。

製作の記録です。
Chicago_Z11.jpg(15289 byte)
船体上下を仮組してみると中央に大きな隙間ができました。原因は下部船体が下向きに反っていることでした。 Chicago_Z12.jpg(14938 byte)
そこで船底にノコギリで切り目を入れました。
この後、喫水部が真っ直ぐになるように固定して切れ目に接着剤を流して整形しました。 Chicago_Z13.jpg(15478 byte)
再び仮組すると隙間は概ね解消し、磁石で引っ張れば問題無いレベルになりました。 Chicago_Z14.jpg(37888 byte)
下部船体にネオジウム磁石を仕込み、上部船体には鉄片と持ち手を留めるためのナットを仕込みました。 Chicago_Z15.jpg(23289 byte)
下部船体は先にブーツトップの黒を塗ってマスクし、ベースホワイト・赤の順でスプレーしました。 Chicago_Z16.jpg(34270 byte)
上部船体の甲板に手摺りを張りました。 Chicago_Z21.jpg(142323 byte)
上部構造物に手摺りを張りました。撮影のために仮組しましたが、実はまだバラバラです。 Chicago_Z22.jpg(147489 byte)
バラバラの状態で側面にC35、平面(甲板)にC13を塗りました。 Chicago_Z31.jpg(157860 byte)
デカール貼って、甲板や上部構造物をウェザリングして上部構造物を組み付けました。
後ろ側のマストの天辺の白いプラ棒はエッチングのレーダーを取り付ける基部(糊代)です。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

Chicago_UFR.jpg(429475 byte)
ミサイルやレーダー等を組み付けて、張線して完成です。 Chicago_UBL.jpg(376187 byte)
ボルチモア級からオールバニ級に改修された状態です。 Chicago_LUF.jpg(371048 byte)
艦橋付近の手摺りはキットに付属してましたが、それら以外は汎用品のエッチング手摺りです。 Chicago_RUB.jpg(370688 byte)
ホイップアンテナもエッチングが付属してましたが、棒状にしたかったので0.28mmの金属線を使いました。 Chicago_RFS.jpg(323394 byte)
喫水より上の船体はマルチブラックとステインブラウンの混色でウェザリングしましたが少しやり過ぎたようです。 Chicago_LBS.jpg(334053 byte)
船体の上下はほぼ隙間なく合わせることができました。 Chicago_LSF.jpg(95075 byte)
背が高くて、前後に長い艦橋は少し異様な感じがします。 Chicago_RSB.jpg(99013 byte)

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