ハセガワ 1/700 日本海軍駆逐艦 夕雲
駆逐艦夕雲型は陽炎型に続いて1939年海軍軍備充実計画(マル4計画)により建造されました。 艦形は陽炎型に類似していますが、艦橋は上部から艦橋基部に向かって広がった形状になりました。 また艦尾を少し延長して抵抗を減らし、効率のよい推進器の採用によリ最大連力が僅かながら向上しており、主砲の12.7cm連装砲は仰角の大きいD型を装備していました。
1番艦の夕雲は1940年6月12日に舞鶴海軍工厳にて起工され、1941年12月5日に就役しました。 1942年8月24日の第二次ソロモン海戦、10月26日の南太平洋海戦、1943年2月1日〜2月7日のガダルカナル撤収作戦に伴うイサベル島沖海戦などに参加しました。 しかし1943年10月6日の第二次ベララベラ海験に於いてアメリカ軍の魚雷により沈没し、1943年12月1日に除籍となりました。
製作の記録です。喫水板に3mmのナットを仕込みました。船体部品と干渉する可能性のある所は少し削ってます。
舷窓は開口するか、深彫りするかしています。
このキットは2017年発売の比較的新しい設計のようで喫水板と船体の接着位置決めがより容易になってます。
船体や砲塔にはスライド金型が使用されています。ウォーターラインの共通部品は含まれていませんでした。
0.1mmの真鍮線でリノリウム押さえを貼りました。
キットと同時に純正のエッチングパーツを購入しました。
甲板にエッチングの手摺りを貼りました。魚雷用のクレーンもエッチングです。
艦橋の窓枠を純正のエッチングに置き換えました。もともとの窓は天井側にモールドされてましたが
位置出しのためにエッチングパーツは艦橋の床側パーツに貼って、天井側は窓を削りました。
マストやボートダビット以外を組付けた所でデカールを貼ってつや消しクリアをスプレーしました。
殆ど見えませんが、デカールは喫水の深さを測る指標と搭載艇への艦名です。
国旗のデカールはアルミホイルに貼ってます。主砲と煙突は仮組状態です。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
ウェザリングして組み上げて、張線して完成です。
1942年の第10駆逐隊所属で第2煙突前に25mm連装機銃2基を装備した竣工時の状態です。
黒で墨入れしてからマルチブラックやマルチグレーでウェザリングしました。
張線はハリスやメタルリギング、スーパファインリギングを使いました。サイズはどれも約0.07mmです。
艦尾のプロペラガードはエッチングパーツに含まれていましたが、
接着強度が不安だったので0.19mmの金属線で自作しました。
ボートダビットはエッチングパーツを使いましたが、これはプラ部品でも良かったと思います。
主砲の砲口と舷窓開口してやりました。