DRAGON 1/700 アメリカ海軍 ボクサー LPH-4
ボクサー(USS Boxer)は、アメリカ海軍のエセックス級航空母艦の16番艦で1945年4月16日にCV-21として就役し、太平洋艦隊に加わりましたが、完成が遅れたことから第二次世界大戦には参加できませんでした。 朝鮮戦争が勃発すると航空機運搬任務に従事した後、第77機動部隊に加わり航空支援を行いました。 朝鮮戦争参戦中の1952年10月には攻撃空母CVA-21に艦種変更されています。 1956年前半には対潜水艦作戦支援空母(CVS-21)に再び艦種変更され、1956年から57年にかけて西太平洋での最後の活動を行いました。
この頃には艦上機のジェット化が進み、アングルドデッキを装備した艦でなければCVSとしての任務を果たせなくなってきましたことから、アングルドデッキ未装備の艦の新たな活用法として海兵隊の水陸両用作戦を支援するためのヘリコプター揚陸艦任務が注目されました。 ボクサーは1959年1月30日に強襲揚陸艦LPH-4に艦種変更され1962年には近代化改装を受けましたが、1969年12月1日に除籍されています。
製作の記録です。上下の船体を仮組みすると下部船体の歪みが激しくて中央に大きな隙間ができました。
なので船体中央に磁石を仕込んで、上下船体を半固定にすることにしました。
上部船体には梁を入れて古いカッターの刃を、下部船体にも梁を入れてネオジム磁石を仕込みました。
しかし、これだけでは左舷側の隙間が解消しませんでしたので、上部船体の左舷の刃の裏側にも
磁石を仕込みました。塗装時の持ち手を付けるためにナットを仕込んでます。
上部船体に格納庫甲板と一部のパーツを組み付けて、舷側を塗装し、エッチング手すりを張りました。
下部船体は下地にベースホワイトをスプレーしてから赤をスプレーしてスクリュー周りを組み付けました。
ドラフティングテープをガイドにして飛行甲板の標識デカールを貼りました。クリックで拡大可能です。
飛行甲板と上部船体を合体、飛行甲板にエッチングの手すりと張り出しを付けました。クリックで拡大可能です。
弦外エレベーターに付属のエッチングを付けました。
周囲は落下防止ネットだと思いますが、メッシュは省略されて枠のみでした。
艦橋構造物と主砲等を組み立てて塗装しました。ウェザリングの邪魔になる細かい部品は後回しにしてます。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
全体を組み上げて張線してヘリコプターを搭載して完成です。
ボクサーはCV-21から何度かの艦種変更を経ましたが、最終の強襲揚陸艦LPH-4の状態です。
ヘリコプターはシコルスキーS-58です。畳んだ状態のローターは付属のエッチングパーツを一枚一枚接着しました。
船体と艦橋はつや消しクリアをスプレーして、上部船体と艦橋はウェザリングカラーのマルチブラックでウォッシング、
サビ汚れにはステインブラウンを使いました。下部船体はつや消しクリアをスプレーしたのみです。
飛行甲板は半光沢クリアをスプレーしてからウェザリングカラーのマルチグレーとマットアンバーでウェザリングしました。
船体上下は磁石で半固定ですが、隙間はほとんど無しに合体できています。
展示台の艦名はデカールが無かったのでプリンターで紙に印刷したものを貼りました。
船体上下を分離してウォーターラインにできます。