タミヤ 1/700 オーストラリア海軍 VAMPIRE
ヴァンパイアが起工されたのは1916年10月で、ドイツが大型駆逐艦を建造中であるという情報に基づいて、これに対抗する新型艦としてイギリス海軍が建造したアドミラルティV型の一隻です。 当時の画期的な駆逐艦として第一次世界大戦の主力駆逐艦となりました。 1917年に就役したヴァンパイアは、1933年10月11日にはオーストラリア海軍へ移管されました。 12月21日にシドニーに到着した本艦はいったんは予備役となりましたが、第二次世界大戦の勃発にともない1939年12月には地中海に派遣され、輸送船団の護衛や海上パトロールなどの任務を担当しました。
一方、太平洋では日本軍の脅威が高まりを見せていましたので、1941年6月にはシンガポールに派遣され、修理と改装が行われた後、12月10日のマレー沖海戦に参加しています。 この海戦でイギリス海軍の新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスが日本海軍の攻撃機により相次いで撃沈されましたが、本艦はレパルスの乗員225名を救出しています。 その後は南シナ海で海上パトロール任務を続けますが、1942年4月9日のセイロン島沖海戦でイギリス海軍の空母ハーミーズと共にバッティカロア沖でその生涯を閉じました。
製作の記録です。固定用のナットは一箇所にしか仕込めませんでした。砲塔と魚雷発射管はポリキャップで止めます。
エッチングの手摺を張りました。このキットの手摺はこれで全部です。
ここからは完成品です。
全体を組み立て、塗装、ウェザリング、張線して完成です。
年次は不明ですし、大きな改修工事が有ったのかも良く分かりません。
メタルリギングの0.06号(0.047mm)で張線しました。
艦首のポールの部品は有りませんでしたが、張線したかったので0.45mmの金属線を付けました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
墨入れ塗料の黒とグレーでウェザリングしました。
旋回可能な10.2cm砲と魚雷発射管を左に向けて見ました。
サビ汚れはMr.ウェザリングカラーのステインブラウンを使いました。