ピットロード 1/700 ロシア海軍航空母艦 クズネツォフ
アドミラル・クズネツォフは旧ソ連・ロシア海軍が建造し完成させた初の本格的な空母です。 しかし、旧ソ連・ロシア海軍では「航空母艦」ではなく「重航空巡洋艦」に艦種分類されています。 これはボスポラス・ダーダネルス両海峡を空母が通行することが禁止されていることに対する政治的な処置です。 本艦の艦名は何度も変更されており、起工時の予定名は「リガ」、その後「レオニート・ブレジネフ」、進水時には「トビリシ」となりました。 しかし就役直前には現在の名前である「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーズ・クズネツォフ」となりました。 これはクズネツォフ連邦海軍元帥に由来しており、世界一長い艦名として有名です。
本艦は1982年に起工、1990年末に就役しましたが冷戦の終了やソ連邦崩壊、その後の財政難で永らく放置寸前の状態でした。 しかし1994年に航空部隊が搭載されて、プーチン政権下で整備が進み、2004年には現役復帰を果たしました。
本艦はアメリカ海軍の空母とは異なり艦首に12度のスキージャンプ甲板を備えて通常の機体を滑空発進させ、左舷側の約5度のアングルド・デッキのワイヤーで着艦させます。 本艦は最大搭載機数60機の航空母艦ですが、垂直発射(VLS)式SS-N-10対艦ミサイルや同じくVLS式のSS-N-9短SAM(艦対空ミサイル)以外にも近接防御システムや対潜ロケット爆雷発射機を備えていますので立派な水上戦闘艦でもあります。
製作の記録です。組立時にウォーターラインかフルハルかを選択する設計ですが、完成後の切り替えを狙って加工します。
なので、固定用のナットは下部船体に仕込み、水線板にはビス用の穴を開けて1mmのスペーサーを仕込みます。
フルハル用の下部船体にはベロと船幅調整用に梁を仕込みました。
ほぼ塗装を終えた上部船体と甲板を合体させました。
甲板にデカールを貼りました。カラフルというか賑やかな甲板です、
収納の関係で艦橋も脱着可能になるよう甲板に柱とベロを付けて、艦橋側は幅を調整しました。
艦橋構造物の作業が終わりました。工期は約10日でした。
艦載機はクリアパーツで、ランナーは各機種2枚づつ用意されてます。
上部船体の艤装と下部船体の塗装が終わりました。
ここからは完成品です。
艦載機を仕上げて、搭載して完成です。
年次の詳細は不明ですが、2004年以前の状態です。
艦載機には金属線を仕込んで、甲板に開けた穴に差し込んでいるだけです。
ヘリコプターはローターを畳んだパーツが付属してましたが、固定翼機の翼を畳む加工は見送りました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
フルハル時の展示台は船台を模したもののようですが、この船は重すぎて船台では作れませんね。
飛行甲板は墨入れ塗料のグレーやウェザリングカラーのサンディウォッシュでウェザリングしてます。
上部船体は墨入れ塗料の黒でウェザリングしてます。
エレベータは上下に可動ですが格納庫の扉を閉じたので、上げた状態にしてます。
キットにはこのような水面のパーツが付属してます。白波のみ適当に描きましたが他は無塗装です。
水面パーツにもビス穴を開けて喫水板を挟んで船体と固定してます。
艦橋を外せばキットの箱に収まります。