アオシマ 1/700 日本海軍 特殊潜航艇母艦 日進
「日進」は昭和12年度の計画で当初は高速施設艦兼水上機母艦として着工されましたが、建造中に甲標的搭載母艦に変更されました。 主機はディーゼル機関のみで1軸につき13号10型ディーゼル2基と13号2型1基をフルカンギアで接続し、それを2組搭載していました。
昭和17年2月27日に竣工し、ミッドウェー作戦には「千代田」とともに第18戦隊を編成して出撃しました。 ソロモン戦ではガダルカナルへの陸軍部隊や重火器の輸送を任務としていました。 昭和18年1月に内地に帰投して大発動艇や航空機を搭載してトラック島に入港しました。 その後、内地に帰投しラバウルに輸送する魚雷艇などを搭載し、4月に呉を出港しました。 帰投後、千島列島向けに船艇輸送に従事し、再び呉に戻りました。 7月5日には重巡「利根」とともにラバウルに向けて出港し、ブーゲンビルに向かいましたがショートランド北水道で7月22日にアメリカ軍による空襲を受けて沈没しました。 このように本来の特殊潜航艇母艦として使われるよりも大発動艇や重火器などの輸送が中心でした。
製作の記録です。いつものように固定用のナットを仕込みましたが、艦尾側には甲標的の格納甲板が入るので前方に一個のみです。
赤い線で囲ったところはバルジですが、日進の場合はなかったようで削り取るように指示されてます。
特殊潜航艇の甲標的です。
艦内には12隻の甲標的が格納されてます。
舷側と喫水板を塗って、甲板と船体の接着線を彫り込んでエッチング手摺を張りました。
金と銅の混色でリノリウム押さえを、運搬軌条を黒鉄色で塗りました。
甲板にリノリウム色SC06と船体色C32を塗りました。
限定版キットですのでクレーンやマストはエッチングが付属してます。
エッチングのクレーンを接着するためにプラ棒で糊代を挟んでます。
ここからは完成品です。
張線して、兵装類、水上機を組み付けて完成です。クリアコートは行いませんでした。
年次は良く分かりません。甲板中央の大型ハッチは開けた状態にしました。
張線はメタルリギングの0.15号(0.07mm)を無塗装で使ってます。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
カタパルトも付属のエッチングです、
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
ディーゼル機関なので大きな煙突は無く、クレーン基部の構造物に小さな煙突があるだけです。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
舷側には多数の窓が有りますが、全て開口しました。艦橋の窓は付属のクリアパーツです。
甲標的が発進する艦尾のハッチは開けてます。
水上機は主翼を畳んだ状態で組み立てできます。三座水偵はともかく、水観は組み難かったです。