フジミ 1/700 日本海軍重巡洋艦 高雄
高雄型は妙高型の改良型として計画された条約型巡洋艦の第二陣で、20.3cm砲を採用した最初のクラスでした。 艦橋構造物は用兵側の要求を最大限に取り入れて設計されたことから巨大なものとなり、内外で論議の的になりました。 一番艦の「高雄」は1927年4月に横須賀工廠で起工され、1932年5月に完成しました。 巨大であった艦橋構造物は後年の改装工事で縮小され、雷装や航空兵装などが強化されて開戦を迎えました。
太平洋戦争ではマレー方面の攻略支援に始まり、北方、ソロモン方面と転戦しました。 1942年11月の第三次ソロモン海戦では二番艦の「愛宕」と共にアメリカ海軍戦艦「サウスダコタ」を損傷させています。 1944年10月のレイテ沖海戦において進撃中にアメリカ海軍潜水艦の攻撃を受けて中破しました。 シンガポールで修理を受けましたが、1945年7月にイギリス海軍潜水艇の襲撃を受け大破したまま終戦を迎えました。 終戦後にイギリス軍によって海没処分されています。
製作の記録です。前後のナットは収納時の固定用で、中央のナットは持ち手を付けるためです。
リノリウム押さえは細い凸モールドですが、そこにリード線を解した直径約0.15mmの芯線を貼り付けてます。
60%程進捗した作業中の画像です。この画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
中央甲板の下には魚雷発射管が装備されてます。完成すると殆ど見えませんので記念撮影です。
上甲板に手摺りを張り終えました。この画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
中央甲板に主な部品を組み付けました。部品数は多いし相互に接続する所も有って複雑でした。
艦橋と前方の煙突、その他の小さい部品を組み付けて手摺りを張りました。
内火艇と主砲を組み付けて、クレーンの張線とマストと船体間の張線を終えました。
ここからは完成品です。
高角砲や対空機銃等の小さな装備と艦載機を組み付けて、艦首から艦尾の空中線を張って完成です。
1944年の状態です。旭日旗はアルミホイルにデカールを貼りました。
第二砲塔上の空中線支柱はプラパーツが有りましたが金属線に置き換えてます。
砲口は浅く開口されたましたので、追加で深く掘りました。
中央甲板が一番ゴチャゴチャしてます。探照灯はクリアパーツです。
高角砲の射界制限枠がパーツ化されてますが、これだと殆ど回せませんね。
艦載機はクリアパーツ製です。敵味方識別帯(黄色)とフロートの警戒線(赤)はデカールを止めて塗ってます。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
空中線は0.068mmのスーパーファインリギング、それ以外の張線は0.07mmのメタルリギングです。
艦尾右舷の応急舵もパーツ化されてます。