ピットロード 1/700 海上保安庁巡視船 PL-62 はかた
海上保安庁では巡視艇を含む複数の船艇により常時、尖間諸島周辺をバトロールしていますが、現地には基地となる恒久的な施設が有りません。 そのため乗組員の休養や燃料補給などのためには石垣島(約170キロ)ないしは沖縄(約420キロ)へ戻らなければならず、巡視艇には負担が大きい状態が続いていました。 そこで母船機能も有する大型巡視船として計画されたのが「拠点機能強化型」と呼ばれる「はてるま」型です。
本型の支援能力は大型巡視艇のPCクラスで3隻、小型巡視艇のCLクラスで4隻まで同時に対応できて、後部はヘリコプター発着甲板とされ、ヘリコプター用の燃料も搭載しています。 また小型の抗議船などへの対応も考慮して、大小2タイプの複合型艇4隻を搭載し、さらに前部に遠隔操作式の大型放水銃を備えています。
本型の設計は、2,000トン級のヘリコプター甲板付き高速高機能大型巡視船である「ひだ」型巡視船に準じたもので、高速型の半滑走型・角型船型を採用し、船首にはブルワークが設けられ、優れた凌波性を実現しています。 船体は軽合金を採用した防弾構造となつており、武装工作船などからの銃撃にもある程度対応できるよう設計されています。 武装としてはPCS光学撃指揮装置とリンクされた遠隔操作式のMk44ブツシユマスターII 30mm機関砲を備えており、30ノツト以上の高速を発揮可能で、優れた警備能力を備えています。
「はてるま」型の二番船PL-62は2009年2月2日より「はかた」として福岡の第七管区に配属されましたが、2010年10月8日より石垣の第十一管区に配属替えとなり「いしがき」と船名変更されています。
製作の記録です。展示台には他のキットの余り部品から切り出したプラ板で底板を準備して固定用ナットを仕込みました。
展示台と船体を固定するためには金属線を仕込んでます。
上部船体の底面にもナットを仕込みましたが、これは作業時の持ち手を止めるためです。
上部船体にはカッターの刃を折った鉄片を、下部船体は小さなネオジム磁石を仕込んで着脱可能にしました。
上部船体を塗装してヘリ甲板の標識デカールを貼ってから甲板の手摺を張りました。
塗装した上部構造物を乗せて、艦橋と船体の接着線を消して、デカールと手摺まで作業しました。
ここからは完成品です。
小さな部品を組み付けて、半光沢クリアをスプレーして軽くウェザリング、張線して完成です。
福岡の第七管区に配備されていた「はかた」のマーキングです。
艦橋前の30mm機関砲は部品を紛失したのでプラ棒と金属線でデッチ上げました。
推進装置はウォータージェットです。
ヘリ甲板の周囲は落下防止ネットが定番かと思ってましたが、この船では手摺になってます。
ヘリコプターのローターブレードはエッチングパーツの枠で作りました。
メインローターの基部はエッチングのプロペラを流用しました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
旗はアルミホイルを使いました。マストの海保の旗はアルミホイルにデカールを貼ってますが、
日の丸はアルミホイルに白を塗って、赤丸のみデカールを貼りましたです。
張線はメタルリギングの0.047mm、ホイップアンテナは0.28mmの金属線で、どちらも無塗装です。