タミヤ 1/700 日本海軍航空母艦 大鳳
大正11年の鳳翔以来、旧日本海軍は数多くの空母を建造してきましたが、その技術と経験の集大成として竣工し、日本空母の最後を飾ったのが大鳳です。 最初から空母として建造された最後の一艦となった大鳳は、それまでの日本空母には無い多くの特徴を持った進歩的な設計がなされました。 中でも最大のポイントが、500kg爆弾の急降下爆撃に耐えるといわれた飛行甲板です。 空母の広い飛行甲板は攻撃目標になりやすく、ひとたび攻撃を受けて損傷すれば空母の存在価値は無くなってしまいます。 そこで甲板に鋼板による装甲甲板が施されました。 また艦首の外板が飛行甲板までつながったエンクローズド・バウと呼ばれるスタイルも日本空母では唯一のものでした。
昭和19年3月7日に竣工した大鳳は6月のマリアナ沖海戦で初陣を飾ることになりました。 しかし海戦初日の6月19日にアメリカ海軍の潜水艦アルバコアの魚雷攻撃を受けて、その短い生涯を閉じました。
製作の記録です。喫水板に3mmのナットを仕込みます。
舷側のスポンソンに手摺を張りますが、砲座の支柱基部に溝を掘って埋め込んでます。
下からの写真です。砲座の支柱に切り込みを入れて手摺を埋め込んでます。
飛行甲板に白線、艦尾の紅白の着艦標識、黒鉄色の着艦フックを先に塗ります。
ボートデッキに搭載艇を載せました。飛行甲板を乗せると見えませんので記念写真です。
煙突を組み立ててから頭頂部を開口して、雨水除け格子を0.28mmの針金で仕込みました。
右の埋め込み写真は頭頂部のキットパーツです。
艦橋のマストはヤードが短いようなので洋白線をハンダ付けして置き換えました。
飛行機はピットロードのクリアモールド品を使いました。
ランナー状態でできるだけ塗ってます。
左の零戦52型と中央の液冷彗星には増槽、右の天山は魚雷を搭載しています。
天山の主脚はゲート処理時にいくつも飛ばしてしまったのでエッチングに替えてます。
ここからは完成品です。
張り線して飛行機を載せて完成です。
飛行甲板はC32を塗ってからグレーの墨入れ塗料でウェザリングして半光沢クリアをスプレーしてます。
白線はモールドに従って塗ってます。
艦尾の着艦標識はキット塗装図には有りませんでしたが、他の空母を参考に塗ってます。
舷側のカッターはボートダビッドを加工して船外に出した状態にしてみました。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
10cm高角砲の砲口は開口してあります。
25mm三連装機関銃はウォータラインの共通パーツを使いました。
エレベータ内の天山は主翼を途中から切って、角度をつけて接着して、折りたたんだ状態にしてみました。