タミヤ 1/700 イギリス海軍 巡洋戦艦 HOOD
イギリス海軍の巡洋戦艦フッド(HOOD)は建造当時、世界最大の巨艦としてイギリス国民の誇りとなり、またドイツ戦艦ビスマルクとの戦いで生存者がわずか三名という悲劇的な最後を遂げたことで知られています。 第一次世界大戦当時、防御力をスピードでカバーするという思想のもとに、巡洋艦の速力と戦艦の攻撃力を併せ持った高速力で軽装甲の戦艦が各国で建造されました。 これが巡洋戦艦で、フッドもその一つとして1916年に計画されました。 しかし、その後の起きたシュットランド沖海戦により、装甲の弱さが巡洋戦艦の致命的な弱点であることが判明しました。 それを受けてフッドは装甲強化などの再設計がされて、1920年に完成しました。
常備排水量41,200トン、全長267.5m、主砲には38mm砲8門を搭載、最大速力31ノット、舷側装甲にインクラインド・アーマーと呼ばれる新方式の装甲を採用しました。 そのため巡洋戦艦というよりは、実質的には日本の長門クラスにも匹敵する威力を備えた高速戦艦となり、ビスマルクが登場するまでの20年間に渡って世界最大の巨艦として、その偉容を誇りました。
製作の記録です。喫水板には固定用のナットを仕込み、船体を構成する部品を塗装しました。
船体を組み立てて手摺を張り、煙突やボートデッキ周りを作りました。
左のように主砲の仰角は可変の設計ですが、右のようにこれは固定して防水布を再現します。
砲身をマスキングして薄め液で溶いたホワイトパテを塗りつけました。
ここからは完成品です。
張線して完成です。
ビスマルク追撃戦時の仕様です。この時点では艦載機を積んで無かったようです。
主砲は差し込んだのみですので旋回可能ですので、右舷砲戦状態にしてみました。
多層構造の艦橋は組立るのが面倒でした。最上階は揺れるでしょうね、船酔いしそうです。
中央部は張線が集中してます。煙突の間の構造物は管制塔です。
後部のマストは組み付けてから引っ掛けて折ってしまいました。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
折れたところは余りのエッチングパーツの不要部分で補強して補修しましたがかなり前傾してしまいました。
上の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
主砲の砲口は0.6mmで開口してあります。