ピットロード 1/700 日本海軍駆逐艦 雷
「雷(いかづち)」は1927年度予算に基いて建造された吹雪型駆逐艦のうち、最後の4隻の1隻として1932年8月に完成しました。 これら4隻は特型IIIとも呼ばれますが、ボイラーが高効率化されて4缶から3缶に減らすことができたので、前部煙突が従来より細いものになりました。 同時に艦橋の設計も改められ、羅針艦橋上に魚雷発射指揮所、射撃指揮所などがひな壇式に配置されて大型化していることも特徴です。 しかし、後に行われた性能改善工事の際に、艦橋は小型のものに改造されています。
開戦時に第一艦隊第一水雷戦隊に所属していた「雷」は、香港攻略作戦に参加し、軽巡「五十鈴」とともに英砲艦シケイダ及びロビンの撃沈に貢献しました。 翌年のスラバヤ沖海戦においては、重巡「足柄」「妙高」と共同で英重巡「エクゼター」を撃沈しました。 アリューシャン作戦、第三次ソロモン海戦などに参加したあと、船団輸送などの護衛任務に従事しました。 そして1944年4月、グアム島沖において船団護衛中に米潜水艦ハーダーの魚雷攻撃を受けて沈没しました。
製作の記録です。台座の底に0.5mm程の段差がありましたので、固定用のナットを仕込んだプラ板を段差に接着します。
フルハルモデルですが、ウォータラインにもできるように船体上下は分割可能にします。
しかし上下の位置を決めるものが無いので、台座の支柱に長めの針金を仕込んで位置決めのダボにします。
同時に磁石と古いカッターの刃を仕込んでフルハル時に船体上下が離れないようにします。
船体と台座を組み合わせるとこうなります。
まず金と銅の混色でリノリウム押さえを、黒鉄色で魚雷運搬軌条、爆雷軌条、アンカーチェーンを塗ります。
これらの間を埋めるようにリノリウムと鋼甲板を塗りました。
舷側には0.5mm幅・0.14mm厚のプラストライプで舷外電路を作りました。
舷窓は開口し、スジ彫り表現されていた船体外板の継ぎ目は少し深彫りしました。
甲板にエッチングの手摺を貼って舷側と同時に塗装しました。
艦橋窓のモールドを削り取ってエッチングのラッタルで窓枠としました。