ヤマシタホビー 1/700 日本海軍特型駆逐艦 吹雪
大正13(1924)年日本海軍の軍令部は艦政本部に対して61センチ魚雷9射線、12.7センチ砲6門、速力37ノットの性能を有する新型駆逐艦の計画を要請しました。 同時期に計画された睦月型駆逐艦と比べて、その戦闘力は5割増しというもので、それまでの「駆逐艦」という概念を大きく超えるものでありあした。 このような超駆逐艦の計画という観点から「特型駆逐艦」と称され、これが吹雪型駆逐艦の建造整備の始まりでした。
配備が始まるや世界各国の海軍の注目をあびることになり、世界の駆逐艦の建造に大きな影響を与えることになりました。 しかし、重兵装を収容するにはコンパクトにまとめられた船体では無理があって歪を発生させることになり、竣工後に復元性能と船体強度の改善工事が行われました。 この工事後は太平洋戦争において各艦が活躍することになりました。
吹雪は南方攻略作戦において英国駆逐艦一隻と交戦し撃沈、バタビア沖海戦において英米の巡洋艦と交戦するなどの戦歴を重ね、 ガダルカナルの戦いにおいても米国駆逐艦と交戦するなどの活躍を見せますが、1942年10月11日のサヴォ島沖開戦において米国海軍部隊からレーダー射撃を受け被弾、火災発生後に沈没しました。
製作の記録です。一体成型された船体の底部に固定用のナットを仕込み、甲板のリノリウム押えと魚雷運搬軌条を塗装します。