ピットロード 1/700 日本海軍給油艦 足摺
「足摺」型は分類上は給油艦ですが他の給油艦とは異なって、輸送していたのは艦船用の燃料ではなく、航空機用のガソリンで、空母機動部隊に随伴して航空機用燃料の運搬と補給を行うのが目的でした。 本型一隻で大型空母二隻に搭載された航空機の燃料を賄うことが出来、燃料だけではなく爆弾・魚雷等に加えて糧食や真水も補給できました。 更に艦内には航空機を整備する施設や人員輸送設備も併せ持つ空母支援機でしたので、輸送用の船としては珍しく軍艦形式の船体設計となっています。
本型は足摺と塩屋の二隻が建造され、1943年に竣工し給油艦に類別されましたが、完成したときにはまともな空母機動部隊が存在しなかったために本来の支援任務を行うことは無く、南方からの石油輸送が主な任務でした。 本型二隻はともに竣工の翌年には雷撃によって戦没しており、一番艦「足摺」は1944年6月5日の任務中にタウイタウイ島沖でアメリカ海軍の潜水艦「バファー」の雷撃を受けて沈没しています。
製作の記録です。フルハルとウォーターラインを選択するキットですが、船体の上半分と下半分を分離・結合
できるように下半分にはプラ棒でダボを、上半分の喫水板にはホゾ穴を開けてます。
固定用のナットはスタンドと喫水板の両方に仕込みました。
船体上半分は左右接着式ですので、プラ板で補強して、固定用ナットの位置はセンターを避けてます。
金に少し銅を入れた色でリノリウム押えを塗りました。
リノリウム色と船体色(鉄甲板、甲板装備品、舷側)を塗り分けて、エッチング手摺を貼りました。
艦橋(左写真)の窓部分を削りとって、エッチングのラッタルを流用して窓枠にしました(右写真)。
艦橋後部の20トンクレーンのフックと、
船尾のデリックの滑車を自作しました。