ピットロード 1/700 海上保安庁巡視船 PLH-06 ちくぜん
1977年に日本の排他的経済水域が拡張され、海上保安庁が担当する海域がそれまでの50倍まで拡大されたことにより、航洋性に優れた大型の巡視船が計画されました。 さらに現場への進出時間短縮のために航空機の搭載が必要になりましたので「つがる」型はヘリコプター搭載型巡視船として氷海用の「そうや」をベースに建造されました。 外見は「そうや」型に酷似していますが、砕氷能力を持たない汎用型とされました。 しかし北方配備を考慮して船体の耐氷構造と防滴塗装は維持されています。 また水線長を10m延長し幅を1m狭くして高速航行能力が高められています。
PLH-06「ちくぜん」は「つがる」型巡視船の5番船で、1983年9月28日に竣工し第7管区の福岡に配属されましたが、2013年10月2日に第11管区の那覇に「おきなわ」として転属しています。
製作の記録です。上部構造物とマストですが、組金型が使われています。マストがここまで抜かれたキットは初めてです。
写真は有りませんが、船体も組金型が使われて、側面にもしっかりモールドされてます。
プラ板で展示台の底板を作ってナットを仕込みました。
支持架には船体を位置決め・固定する真鍮線を仕込んでます。
船体の上半分と下半分は綺麗に合体できますので接着しませんが、すっぽ抜けないように
下半分には磁石、上半分には使用済みのカッターの刃を組み込みます。
第一甲板の手すりは溝を掘って、最下段を埋込みました。
上部構造物はパーツの状態で手すりを張って、塗装しました。
製作中の落下防止ネットです。透明プラ板を適当な大きさに切り出して、後で分割するラインは深く、
ネットの支柱にあたるラインは浅くスジ彫りします。白を流し込んで、サンディングで表面を荒らす
と同時にはみ出した塗料を剥がします。これを切り出して針金で補強して接着します。
ここからは完成品です。
全体を組み上げて「ちくぜん」の完成です。
船体には半光沢クリアをスプレーしました。
ホイップアンテナは0.28mmの針金です。
舷窓は0.4mm-のドリルで、船尾の長円の開口部はドリルとヤスリで開口しました。
ヘリコプターはベル212型で、メインとテールのローターは0.14mm厚のプラ板で置き換えました。
さすがにプラ板のネットは厚いですね。やっぱりエッチングパーツが欲しいです。
船体の上下を分離して、ここからはウォーターラインです。
旗は手帳用の薄い紙にデカールを貼ってます。
プロペラガードはモールドされてましたが、0.28mmの針金で置き換えました。