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DRAGON 1/700 ロシア海軍原子力巡洋艦 Pyotr Veliky |
ピョートル・ヴェリーキイは、ロシア海軍のキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦の4番艦です。 キーロフ級は世界ではじめて艦載ミサイルをVLS(垂直発射システム)とし、レーダー反射面積低減を狙った ステルスデザインやアメリカのイージスシステムに数年先駆けて同時多目標対処可能な艦隊防空システム 「S-300F フォールト」を採用し、30mm機関砲と近接防空ミサイルを組み合わせた「コールチク」CIWSや、現代 では珍しい連装砲(AK-130 130mm砲)を採用するなど技術的に特徴の多い艦です。 また、現代の軍艦には珍しく 艦の主要部に装甲が施されており、乾舷のナックルライン以下の部分に100ミリ、艦橋構造物には80ミリの装甲 が施されているといわれています。 本級は、原子力推進艦にも拘わらず煙突を有しており、原子炉の他に重油焚きボイラーも搭載しています。この 件に関し、西側諸国では長い間「原子炉が供給する蒸気をボイラーで追い炊きして改質する"スーパーヒート" 推進システム」であると信じられていましたが、ソ連崩壊後にロシア側から明らかにされた資料によると、単な るバックアップ用であることが判明しました。 本級の計画時に海軍総司令官ゴルシコフが要求した原子炉の他 に「17ノットの速力が出せる予備ボイラーの設置」を受け入れたための結果でした。 本級は、7隻が計画され、5隻が起工されましたが、竣工したのは4隻でした。 建造が長期に渡った事もあり、 竣工した4隻は、微妙に装備が異なっています。 この内の4番艦(ピョートル・ヴェリーキイ)は、艤装中にソ連 邦が崩壊したために一時工事が中断されましたが、極度の財政難にも関わらず、エリツィン大統領の指示で1990 年代半ばに工事が再開され、1998年にようやく就役しました。 しかし、このために、細々と建造中だった他の艦 は工事が中断されてしまいました。 5番艦は1989年に起工されましたが、1990年10月4日付で建造中止が決定され ています。 ソ連崩壊後の1992年5月27日、就役済みの3隻と艤装中の1隻はソ連邦時代の人名から、帝政ロシア時代 の人名に改名されており、ピョートル・ヴェリーキイの旧名はユーリ・アンドロポフでした。 |
製作の記録です。 |
いつものように固定用のナットを底面に仕込みます。 今回は船体が長いので3個にしました。 しかし、艦尾側 のナットはヘリコプター格納庫の部品と干渉することに気が付いたので、少し前方の位置でやり直しました。 |
舷窓は盲穴のモールドでしたので、0.6mmのドリルで開口しました。 船体の上下方向の中央には 白いライン(ブーツトップ?)が入りますが、塗装するのが難しいので、墨入れ出来るように筋彫りしました。 |
船体に甲板を組み付けて塗装し、エッチング手摺りの取付まで終わりました。 |
接岸した時にスクリューが岸壁にぶつかるのを防ぐプロペラガードは真鍮線で置き換えました。手前がキットの部品です。 |
手摺りは溝を掘って埋め込むか、側面に接着することが多いのですが、それがやりにくい所なので支柱を立てました。 |
ここで船体と甲板に墨入れして乾燥中です。 |
艦橋の屋根にも真鍮線で支柱を立てて手摺りを張りました。ここの支柱には0.2mmを使ってます。 |
手摺りを張り終わった構造物を船体に組み付けました。 |
やっと完成形が見えてきました。この後は機関銃座や搭載艇、アンテナ等の小物の工程に移ります。 |
こんなミサイルの部品も付属してました。1/700ですから実物は8mを超えることになります。 |
ここからは完成品です。 |
銃座・アンテナ・搭載艇を組み付けて、張り線を行い完成しました。 |
半光沢のクリアをスプレーしましたが、光沢がありすぎでしたので艶消しクリアを重ねました。 |
艦橋前のミサイル格納扉は2枚開けてありますので、ミサイルの先端が少し見えます。 |
艦首の碇の後方には赤い星があります。凸モールドにデカールを馴染ませられませんでしたので塗装してます。 |
船体が大きくて細部が分かり難いので構造物が一番ゴチャゴチャしているところをズームしました。 |
ホイップアンテナはプラ部品で用意されていますが、先端を削った0.45mmの金属線に置き換えてあります。 |
艦首と艦尾の旗はコピー用紙にデカールを貼って、ポールにする金属線に巻き付けてます。 |
ヘリコプター格納庫の扉は開けて、ローターは畳んだ状態です。 |
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