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タミヤ 1/700 日本海軍 航空母艦 隼鷹 |
隼鷹は日本郵船が北米航路用に計画した大型高速客船の橿原丸(かしはらまる)から改装された航空母艦で、正 規の空母に比べれば防御力は殆ど無いと言っても良いくらいでしたが、昭和17年5月に完成して以来、北はアリュ ーシャンから南はソロモンまで太平洋の各地を転戦し、数度の損傷にも拘わらず終戦まで活躍した武運に恵まれ た数少ない軍艦の一隻でした。 戦前の海外旅行といえば船と決まっており、太平洋でも大西洋でも各国が競って豪華客船を就航させていました。 かねてから日本海軍は大型高速客船を戦時には特設航空母艦に改造して使用することを計画していたこともあり 橿原丸と出雲丸の建造については費用の6割を政府が援助するかわりに、戦時には空母に改装することで昭和13 年に予算が認められました。 橿原丸は昭和14年3月から三菱長崎造船所で建造が始まりましたが、その直後から 国際情勢は悪化しはじめ、昭和15年10月に建造中の船体を特設空母に改装することが決定しました。 昭和16年 1月21日には正式に海軍に買収され、同年6月26日に進水、昭和17年7月5日に完成しました。 隼鷹は改装空母ながら、その27,500トンの排水量は翔鶴級に次ぐ値で中型の蒼龍級を凌ぎ、速度25.5ノットは 正規空母には劣るものの、他の改装空母をはるかに凌ぐものでした。 隼鷹の艦橋は煙突と一体となっており、 その煙突は外側へ26度傾いています。 このレイアウトは空母大鳳に採用する予定で、実験中であった案をその まま日本で最初に採用したもので、隼鷹の外形上の大きな特徴になっています。 隼鷹の初陣は昭和17年6月のMI作戦でミッドウエー島攻撃に呼応して6月3日と5日にダッチハーバーを攻撃し、 その後第2航空艦隊に編入されてソロモン、ガダルカナル、南太平洋の作戦や「い号」作戦に参加し、マリアナ 沖海戦には第2航空艦隊旗艦として活躍しました。 その後も修理と損傷を繰り返し、昭和20年3月に修理を終え た際には搭載すべき航空機が無く、再び出撃することもなく終戦を迎えました。 |
製作の記録です。 |
このキットでは甲板の白線デカールが入っていませんでしたのでマスキングして筆塗りしてます。 風向きを見る白線はマスキングしきれないので手塗りです。 喫水板には固定用のナットを仕込んでいます。6角にプラ材を接着しておいてエポキシ接着剤で固めてます。 |
艦尾側のエレベータは降ろした状態にするつもりですので、3機だけ先に艦載機を作りました。 最終的には殆ど見えなくなりますので脚は手抜きです。特に彗星は尾部しか見えませんのでプロペラも着けてません。 |
喫水板と船体を塗装して接着、その後にエッチングの手摺りを接着しました。 手摺りで発生する段差には溶きパテで埋めています。 |
船体の組立と手摺りの接着、塗装の順番はいつも悩みますが、 今回は張り出しのみは手摺りを着けてから塗装して船体に組み付けます。 |
船体は手摺りを塗装し、張り出しも組み付けて、甲板と合体させました。 木製甲板にアクセントを付けるためにクリアイエローとクリアオレンジを塗ってます。 本当は板目に沿って、かつエッジが明確なんだと思いますが、そこは手抜きしました。 |
艦尾側エレベーターは一番下まで降ろした状態にするつもりでしたが、 喫水板のナットと干渉することが判明したので、一段上げてやりました。 |
甲板上に並べる零戦(左の二機)と天山(右の二機)の準備中です。 機首の真鍮線はプロペラ軸で、尾部の真鍮線は持ち手にすると同時に、甲板への固定にも使います。 プロペラはエッチングの予定ですが、脚は少し削って1mm径に打ち抜いた0.3mmのプラ板をタイヤにしました。 天山の腹には0.55mmの針金を接着して魚雷のつもりです。 |
ここからは完成品です。 |
張り線と艦載機の塗装が終わってやっと完成しました。 |
空中線マストが立ってますし、レーダーと探照灯が展開状態ですので夜間の巡航状態ということになりますが・・・ 払暁の攻撃準備中ということにしておいて下さい。 |
甲板は板目を書いた後に半光沢をスプレーしてエナメルのスモークでウオッシングしました。 艦載機を除いて船体全体には艶消しクリアをスプレーしてます。 |
煙突と一体化した大きな艦橋は他の日本空母よりは米海軍の空母に似ている気がします。 |
日章旗は付属していたシールを紛失しましたので他のキットからデカールをスカウトしてきました。。 |
戦闘機は零式が6機、攻撃機は天山を4機を甲板に並べて、エレーベーターで流星改を上げつつあるところです。 艦載機の日の丸はデカールは面倒でしたので、プラ棒の先で水性アクリルの赤を落としました。 |
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