前に戻る | 案内所に戻る | 次に進む |
ハセガワ 1/700 海上自衛隊 護衛艦 こんごう |
洋上防空能力の向上を狙って昭和63年度予算から建造が認められたのが第4世代のミサイル搭載護衛艦となる 「こんごう」型です。 アメリカよりイージスシステムの供与を受け、米海軍の第2世代イージス駆逐艦「アーレ イ・バーグ」級を基本として改良を加えられて国内で製造されたものです。 イージスシステムの中核をなすSPY -1Dフェイズドアレイレーダーが四面にとりつけられた艦橋はステルス性にも配慮がなされているため既存の護衛 艦とは大きく異なった外観をしています。 イージスシステムは対空・対水上・対潜戦闘、外部とのデータリンク等を統合できる戦闘システムですが、特に 対空戦闘に威力を発揮し、154 の目標を同時に探知、識別、追尾することが可能であり、その中の12目標に対して 同時処理を行うことができます。 対艦打撃力としてはハープーン発射機の他にOTOメララ社の最新型127mm速射 砲を搭載しています。 この砲塔は省力化のため砲塔内への人員配置が不要となっており、遠隔操縦でコントロール されています。 対潜攻撃装備であるアスロック対潜ロケットはスタンダード対空ミサイルと共に前後部甲板に埋め 込まれたVLS(垂直発射システム)から発射されるようになっています。 後部甲板にはヘリコプターを着艦させる ことはできますが後部甲板にもVLS発射機を装備しているためヘリコプターを収納する設備は有りません。 「こんごう」型は四つの護衛隊群にそれぞれ1隻ずつが配備され、 1番艦の「こんごう」は1993年に就役し、佐世保の第二護衛隊群第62護衛隊に配備されています。 |
製作の記録です。 |
喫水板には固定用のナットを仕込み、船体左右を接着しました。甲板は先に塗装します。 甲板には固定用のビスが長い場合に干渉しないようにナットの位置に穴を開けてます。 |
甲板には通行帯やペリコプター用の標識のデカールを貼りますが、先に貼っておかないと後では貼れそうにもありま せんので、このタイミングで貼ってます。またシルバリングを防ぐために貼る前に光沢クリアをスプレーしました。 |
艦橋の構造物を組み立てて甲板に接着しました。鉛筆で囲んだところに船体との間の接着線が出ます。 最初はパテ盛りして整形してエッジを出そうかと思っていたんですが、外板の継ぎ目が あるようですので、伸ばしランナーで凸モールドを作って、継ぎ目を再現することにしました。 |
舷縁の手摺りを接着しました。本来は三段手摺りだと思うのですが、舷縁のボラードを クリアするために二段手摺りを使いました。構造物と煙突を組み立てて、仮乗せしてます。 |
引き続き手摺り工程です。艦橋を含む前部構造物に手摺りを取り付けました。 甲板に溝を掘って最下段を埋めたり、側面に最下段を接着したり、 糊代を着けてから接着したり、そのまま接着したりと、工法は様々です。 艦橋左右の張り出しも手摺りがあるんですが、キャンバスで覆ってあることにして0.14mmのプラ板を貼り付けました。 |
後部構造物も様々な工法で手摺りを取り付けました。これからプライマーを塗って塗装します。 |
デカールを貼ったところに半光沢クリアをスプレーして全体に墨入れしました。写真は拭き取り前です。 |
艦首と艦尾の旗です。 エッチングパーツの切り離しに使っているアクリル板にセロテープを貼って、そこに デカールを貼ります。 セロテープごとデカールの旗部分を切り出して0.45mmの銅針金に巻き付けます。 |
ここからは完成品です。 |
1993年の竣工時よりは後の時期の仕様になります。 |
ヘリコプターのパーツも入っていましたが、格納庫はありませんので、今回は省略しました。 |
救命用の浮き輪があちこちに装備されていますが、これはデカールが用意されていましたのでそのまま使いました 幸いにもマークソフターが良く効いてくれたので、輪っかの凸モールドに良く馴染んでいます。 |
ホイップアンテナは真鍮線で作ることが多いんですが、今回はキット付属のプラ部品の先を削って買いました。 |
イージスシステムを装備している船は艦橋が山の大きいことが良く分かります。 |
同型艦のキットはピットロードからも出ていますが、小物はP社の方が良くできていると思います。 |
製作の記録の先頭に戻る |
完成品の先頭に戻る |
前に戻る | 案内所に戻る | 次に進む |