前に戻る 案内所に戻る 次に進む

タミヤ 1/700 E-CLASS駆逐艦 ELECTRA

第二次世界大戦では世界各国の海軍で駆逐艦が多数装備されていました。第一次世界大戦終結時に多くの駆逐艦 を保有していたイギリス海軍も1924年度にアマゾンなど2隻を試作したのを皮切りに、1927年度からは毎年9隻 程度のペースで駆逐艦を建造し続けました。 A級からM級までその数は100隻以上に上り、第二次世界大戦では激 しい戦いを繰り広げたのでした。 その中でE級駆逐艦は1931年度計画により9隻が建造されました。 基準となる 嚮導駆逐艦(駆逐艦隊を指揮する駆逐艦)「エクスマス(H02)」が1934年10月に完成し、その他「エコー(H23)」 「エクリプス(H08)」「エレクトラ(H27)」「」エンカウンター(H10)」「エスカベイド(H17)」「エスコート(H66)」 「エクス(H15)」「エキスプレス(H61)」の8隻も1934年の8月から11月にかけて次々と完成しました。

嚮導艦を除く各艦の基準排水量は1,350トン、全長100.28m、出力3600馬力を発揮し、36ノットのスピードを誇っ ていました。 武装には12cm45口径Mk.IX4基と12.7mm4連装機銃2基、そして53.3cm4連装魚雷発射管2基、爆雷 投射機2基を装備し、E級では特に対潜水艦装置アスディック(ソナー)を装備するなど、対潜水艦能力が高められ ているのが特徴でした。 第二次世界大戦が始まると12.7mm機銃を20mm連装機銃に換装するなど、対空兵装を強化 し、271型レーダーなども装備して戦いに臨みました。

1941年5月E級駆逐艦の「エコー」と「エレクトラ」はフッド、プリンス・オブ・ウエーズルと共にビスマルク 追撃作戦に参加し、巨大戦艦同士の砲撃戦においてビスマルクの正確な砲撃がフッドに集中、巨大な38cm砲弾が 甲板を貫き火薬庫を直撃し、大爆発とともに一瞬のうちに沈没するという悲劇に立ち会うことになりました。 プリンス・オブ・ウエーズルも同様にビスマルクの攻撃で損傷を受けましたが、2隻の駆逐艦は、これを護衛し 無事に帰還を果たします。

9隻建造されたE級駆逐艦は6隻が沈没し、第二次世界大戦を生き残ったのはわずかに3隻に留まりました。

ELECTRA_UFR.jpg(226729 byte) イギリス海軍駆逐艦E級 艦番H27のエレクトラで仕上げました。
ELECTRA_UBL.jpg(243001 byte) 主砲は砲塔では無くシールド付きになってます。 そのためでしょうか、高い方の砲座から庇のように張り出しが出てます。
ELECTRA_FRU.jpg(167920 byte) 手摺りは2段のようでしたので日本海軍用のエッチングパーツを使いました。。
ELECTRA_BLU.jpg(176299 byte) 日本海軍の特型駆逐艦とくらべると頼りないというか、貧弱な印象です。
ELECTRA_LFU.jpg(149817 byte) 艦橋の左右には航法灯があったようでアルミテープを小さく切り出してクリアカラーを塗って貼り付けました。
ELECTRA_RBS.jpg(138315 byte) 煙突のステーは0.28mmの真鍮線で作りましたが、少し太かったかもしれません。。
前に戻る 案内所に戻る 次に進む