前に戻る | 案内所に戻る | 次に進む |
アオシマ 1/700 中華民国海軍 旗艦 丹陽 |
丹陽(タンヤン:DANG YANG)は中華民国(台湾)で旗艦を勤めた駆逐艦ですが、もともとは旧日本海軍駆逐艦の 「雪風」です。 雪風は大戦を無傷で生き抜き、戦後は特別輸送艦として多くの邦人を内地に輸送した後、1947 年5月に賠償艦に指定されました。 日本が保有していた可動艦艇のうち駆逐艦24隻と海防艦68隻がアメリカ・イ ギリス・ソ連・中国の四カ国に抽選で配分され、雪風は7月6日に上海で中国に引き渡され、翌1948年の5月1日 に中華民国海軍に編入され「丹陽」と命名されました。 当時、賠償艦は武装解除されていたため、中華民国海軍 は終戦直後に接収した日本海軍艦艇から取り外した兵装や擬装品で再武装工事を行っていましたが、丹陽の工事が 始まる前に国共内戦が勃発し中共軍の上海侵攻に伴って「丹陽」以下7隻の艦艇は台湾に待避しました。 台湾に逃れた丹陽は高雄の造船所で再武装を行い12.7cm連装砲を艦橋前に、長10cm連装高角砲2基を艦尾に、機銃 は25mm連装4基を装備しましたが、魚雷が手に入らなかったため魚雷発射管の装備はできませんでした。 以後、丹陽は国府海軍第一艦隊に所属し、中華民国海軍にとっては大型の艦艇であったことから旗艦となり、大陸 封鎖作戦に活躍していましたが、旧日本軍の残した弾薬が底をついてきたために1956年には兵装がアメリカ軍の 制式装備に換装されています。 1966年には予備艦となり高雄の海軍士官学校前の水域に練習艦として係留されていましたが、1969年の台風により 損傷・座礁してしまったため1971年には解体されています。 その後、錨と舵輪のみが日本に贈呈され、現在は 江田島の海上自衛隊第一術科学校に保存されています。 |
製作の記録です。 |
今回、舷側の手摺りは埋め込み式で実装しました。この写真は舷側に手摺りを填め込む溝を掘る道具です。 プラ板から少し浮うように縫い針を固定するためのガイドを作って、2液式のエポキシ接着剤で固めたものです。 |
右舷側の船体部品の端面に溝を掘っている状態です。 |
端面に溝を掘った船体部品の左右を貼り合わせました。 |
後部マストの構造物です。ここの手摺りは溝無しでそのまま接着しましたが、右舷(写真では向こう側)は0.3mm のプラ棒でガイドを設けました。左舷側は直角に曲げるところがありますので、ガイド無しで接着してます。 舷側の手摺りは最下段が埋め込まれているのが分かるでしょうか? ラッタルは自作しました。 |
手摺りの工程が終了しました。 甲板上の部品はまだ接着前で、乗せているだけです。 |
武装やカッターを除いて塗装まで終了しました。 |
ここからは完成品です。 |
第二次改装が行われる前の1955年ころの状態です。 |
魚雷発射管が無いので甲板が少し寂しいです。 |
本来、艦首甲板には錨鎖が有るはずなんですがモールドが有りません。 アフターパーツも持ってないのでそのままにしてます。 |
スタンドの銘板は紙に印刷したものを両面テープで貼ってます。 |
主砲の砲口はピンバイスで開口してます。 |
ライフボートはジャンクボックスから適当に持ってきましたが、本来はもっと四角い形の様です。 |
製作の記録の先頭に戻る |
完成品の先頭に戻る |
前に戻る | 案内所に戻る | 次に進む |