ACADEMY 1/72 メッサーシュミット Me163S コメット
二次世界大戦末期、ドイツ上空に侵入する連合国軍の爆撃機を迎撃することを目的として開発されたのがMe163です。 本機はアレクサンダー・リピッシュ博士の研究成果に基づいた無尾翼の准デルタ翼で、動力は推力3,748ポンドのヴァルタロケットエンジンという、これまでの航空機とは一線を画する設計でした。 強力なロケットエンジンのパワーで水平時速は596mph(約950km)、毎分11,800フィート(約3,500メートル)の上昇力を発揮しましたが、動力飛行可能な時間は8ないし10分でしかありませんでした。 金属製の胴体と木製の主翼との混合した構造は組立が容易で、降着装置は着陸用のソリのみでしたので、離陸時はトロリー式の主脚で滑走し離陸後にこれは放棄されました。
武装はMk108型機関砲2門と、翼下のロケット24基もしくは光電池で敵爆撃機の下に潜り込んだことを検出して垂直に発射されるロケット4基でした。 本機は動力飛行できる時間が短いため、実際の攻撃は一ないし二回が限界で、燃料を使い果たした後は基地まで滑空するしかありませんでしたので、低速で動きの鈍いグライダーも同じでした。 Me163Sは武装とエンジンを外して複座にした無動力の練習機です。
製作の記録です。シートベルトはマスキングテープ、インパネは塗装です。
メーターは周辺の凸を軽く削って輪郭を出し、ガラス面にはUV接着剤を垂らしました。
迷彩塗装の境界をRLM82で書き込みました。
機体を塗装しました。迷彩の境界処理はこれからです。
ここからは完成品です。
運搬車も組み立てて完成です。
第400戦闘航空団の所属機ですが、無動力複座の練習機として完成させました。
垂直尾翼の鉤十字のデカールはキットには付属してませんでしたので、別売り品を使ってます。
運搬車はタミヤアクリルのダークイエローで塗って、クリアはスプレーしてませんが、
もう少しツヤが有ったほうが良かったかもしれません。機体の方には半光沢をスプレーしてます。
コックピットを作り込んだ訳ではありませんが、前席のキャノピーを開けてみました。
離陸時はソリを下げてトロリー式主脚(台車?)に乗せるようです。
後席のキャノピーがこんなに盛り上がっていたら単座機とは空力特性が大きく変わってしまうでしょうね、
果たして練習機としてこれで良かったのかと思ってしまいます。