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アオシマ 1/72 川西 水上偵察機 紫雲

昭和30年代の金型を使った復刻版になります。

日本海軍は機動部隊の目となる艦載の水上偵察機を多数開発し艦隊へ配備 してきました。「紫雲」もそういった水上偵察機の一つですが、敵戦闘機の制空権下での強行偵察を行うという独特の構想 の下に生まれたのが本機ということになります。 このため敵戦闘機より優速であることが強く要求され、翼端引きこみ式 の補助フロートや主フロートの緊急時投棄装置、1620馬力の「火星」エンジンから発生する強力なトルクを打ち消すための 二重反転プロペラなどの新機軸が盛り込まれました。

「紫雲」は昭和18年8月に二式高速水上偵察機として正式採用され15機が製造されました。 6機がパラオ基地に実戦配備 されましたが600km/h 級の高速力を発揮するF6FやF4U戦闘機の前では470km/h程度ではとても強行偵察できるような状態では無く 高速を得るための新機軸であった主フロート投棄装置も作動せず、結局実戦配備された全機を失うことになりました。 試験に 使用された機体も翼端フロートが折れて転覆するなどの不具合が多発したため増産されることは有りませんでした。

E15K_UFL.jpg(142432 byte) 所属は尾翼の記号から分かるはずなんですが、資料不足で判明しませんでした。
E15K_UBR.jpg(143753 byte) キャノピーは内部の突き出しピンを整形して表裏とも磨いてます。
E15K_P.jpg(87309 byte) 三菱の「火星」エンジン1,620馬力で回してます。 前後のプロペラで回転数が異なってしまいました。
E15K_LBD.jpg(229755 byte) 補助フロートに付いているロッドは引き込み用のものらしいのですが、メカニズムは良く分かりません。
E15K_RFD.jpg(99956 byte) 日本機でも比較的後期の設計ですので、多少は洗練されたラインが見えます。
また珍しくキャノピーが後寄りです。
E15K_FUR.jpg(118293 byte) 凸モールドはそのままで、細かい目のサンペーで凸のトップの塗料を落としてます。
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