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ファインモールド 1/72 メッサーシュミット Bf109F-2 |
メッサーシュミットBf109は全金属製モノコック構造、引込脚、低翼単葉機という近代的レシプロ戦闘機の基本的構造をいち早く採り入れ、エンジ ンにおいても過給器の流体接手(現代風に言うとスーパーチャージャーにおけるフルードカップリング機構で、無段階変速によりエンジン回転数に 応じて空気流入量も増大します)やキャブレターに代わる燃料噴射ポンプ、また主翼の前縁スラット、光像式照準機など、現代のエンジン・航空機 技術にも受け継がれる様々な機構を当初から装備していました。 さらに機体構造のみならず、第二次世界大戦以降長らく標準的な戦法となる高速 一撃離脱や2機編隊を単位とする空戦形態(ロッテ戦法)などを確立した点でもエポックメイキングな機体です。 その先進的内容の集大成が本機 を第二次世界大戦の全期間を通じてドイツ空軍の主力戦闘機として活躍させ、シリーズ全機種を通算して航空史上最多の生産数を記録しました。 初期の量産型であるB,C,D型ではユンカースJumoエンジンが搭載されていましたが、E型からはより高出力なエンジンとして待望されていたダイム ラーベンツDB601Aを搭載し、ポーランド侵攻を皮切りとするドイツのヨーロッパ侵攻や続くバトルオブブリテンに従事しました。 このころ既にDB 601Aエンジンはさらなる性能向上型DB601Eの開発に着手しており、これを受けて機体を空力・強度の面から再設計を行いF型にて速度と運動性の向 上を図ることになりました。 F型は主翼の再設計も含めて、胴体や尾翼の構造強化が図られ、空力的に洗練された機首や機体中心軸に機銃を装備 し両主翼内の銃を廃したことで運動性の向上を狙うなど、これまでのサブタイプとは全く別機種とも言えるほどの機体になりました。 先行量産型 のF-0/F-1 型の準備が整う中、エンジンの方は飛躍的改良を求めすぎ大幅な構造変更を行った事が災いして実用上の問題を解決できていませんでし た。 その結果エンジンはE型後期の一部から採用されていたDB601Nとなりました。 このエンジンは601Aの圧縮比と常用回転数を高めることで出 力向上を得たもので、燃料のオクタン価を上げることでノッキングを防止しています。 プロペラ軸内機銃はスイス・エリコン社製20mm機銃をドイ ツで改良したMGFF/Mが搭載されて1940年暮れから西部戦線に投入されましたが、装弾数が60発しかなく、口径は15mmではありますが装弾数250発を 備えるモーゼル社製のMG151/15が装備されてF-2型となりました。 本キットは迷彩塗装が全て大判のデカールで再現されています。 |
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![]() 実機では上面にヒンジが有って左右のカバーが上に跳ね上がるんですが、そこまでは再現出来ませんでした。 |
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